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2012年2月19日

トゥゲザーが音訳されて視覚障害者にも!

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音訳ボランティア 河野庸子さん
大阪府盲人福祉センター 点字図書館

「できるだけ本物に近い音を届けたい」と音訳ボランティアの河野さん

 動物園情報紙Together(トゥゲザー)の編集部に「12月号の園長先生の記事の中で、アムールトラが親愛の情を伝えるときの『スーッスーッ』という声の読み方を教えてほしい」と問い合わせがありました。大阪府盲人福祉センターの点字図書館で音訳ボランティアの活動をされている河野庸子さんからでした。河野さんは園長から電話で直接『スーッスーッ』の音声を聞いて、担当している「ブレンドニュース3月号」の録音に取り組んでおられます。

 視覚障害者といえば点字で文章を読むイメージがありますが、点字で読み書きができるのは全体の1割程度、中途で視力を失われた方や高齢者、手の感覚が弱くなった方など、音訳からの情報を希望される方も多いそうです。

 「動物の声など本当の声を知っていて発声するのと、想像で発声するのではまるで違います」視覚障害者の方は聴覚からの情報だけの方もおられるので「より臨場感を持たせて、できるだけ本物に近い音を届けられたら…」と河野さん。固有名詞や専門用語、特有の読み方があるものなどは特に気をつけているそうです。
 毎月カセットテープ1本にまとめる60分のブレンドニュースは、河野さんをはじめ、毎月の担当ボランティアさんが記事選びから担当しています。「なんで?」「おやまあ」など、ちょっと驚いたり、心がほっこりしてもらえるものを心がけて記事を探しているそうです。ブレンドニュースは毎月約150名の読者に発送されています。図書館に在籍する音訳ボランティアは約60名。音訳や校正などを分担し、よりよい音訳ができるよう協力し合い活動されています。

「健康に気を配り人生も豊かに」ボランティアを続けていいことばかり

 河野さんは2人の男の子のお母さん、初級、中級の講習会を受けた後、子育てが一段落した平成18年頃から、大阪府盲人福祉センターの点字図書館で本格的に音訳ボランティアを始めました。ベテランの方は30年にもなるという大先輩たちが培ってきたものを学びながら、音訳の技術を少しでもレベルアップしたいと取り組んでいます。
 「ボランティアを続けていると健康に気をつけるようになるので体の調子もいいですよ。先輩方もお元気な方が多いですね」と河野さん。まず自分が健康でないとボランティアの仕事はつとまらない。「腹式呼吸で話すので体にいいし、声が出やすいように体を柔軟に保っています」風邪をひくと録音の途中で声が変わってしまうなんてことにもなりかねず、健康管理には特に気を付けています。

 また、担当しているブレンドニュースの記事選びをしていく中で色々なことに興味がわき、自分の生活が豊かになったとも思う。同館には音訳ボランティアの他に、点訳や発送作業を担当するボランティアの方など大勢おられ、みんなが力を出しあって視覚障害者のもとへお届けしています。「ボランティアをさせてもらって私はいいことばかりです。先輩のボランティアさんのように、もっと勉強してよりよい音訳を届けられるようにがんばりたい」と感謝の言葉を口にされた。

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