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2012年2月11日

ちいさいことはいいことだ ―宮本順三記念館・豆玩舎ZUNZO―

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「グリコのおまけ」の宮本氏が世界を旅して集めたコレクションを多数展示

 「グリコのおまけ」のデザインを手がけ、世界の祭りを題材にした洋画家としても活躍した宮本順三氏(1915-2004)。その膨大なコレクションを一堂に展示しているのが「宮本順三記念館・豆玩舎ZUNZO(おまけやズンゾ)」だ。
 同館の副館長・樋口須賀子さんによると「宮本がグリコ(現・江崎グリコ)でおまけに携わり始めたのは1935年、(同社に)入社してから。面接の段階で『僕におまけを作らせてください』と言っていたそうです」。戦後は自身の会社を立ち上げ、70年代までデザインを担当。展示品を見てみると、戦前から戦後、平成までのおまけがある。世代別に懐かしさと楽しさを思い出せそうだ。また、戦前や戦中は戦艦などの軍事的なものが多いなど、おまけは時代を映す鏡でもある。
 「70年代以降、宮本は国内外のお祭りの絵を多く描いていました。その現地で購入した郷土玩具や、お面や人形といったお祭りに関する物品も展示しています」。宮本氏が幼少の頃から集めてきた郷土玩具も数多く展示。現在では廃れてしまい、作られていないものも保管されている。

自分で作る楽しさを。宮本氏の意思を受け継ぎ、児童や学生、大人たちも思わず「はまる」おもちゃ作り

 「宮本は単におもちゃを(子どもたちへ)与えるのではなく、自分の手で作っていく楽しみを(与えたい)、という気持ちでおまけをデザインしていました」。その考え方に共感し、意気投合したのがNPO法人おまけ文化の会理事長・岡田三朗氏。カッターナイフメーカー「オルファ」創業者のひとりで、現在も相談役を務めている岡田氏は、同館で紙を使った玩具作り体験教室を行っているほか、保育園や幼稚園、小・中・高校へ出張教室にも出向く。「修学旅行生も玩具作りを体験しにやってきます。また、岡田が開発した自分でデザインして作る手回しのコマ『サブローごま』の(デザイン)コンテストを年に1度開催しているのですが、1歳から90歳の方まで、国内のみならずアメリカやフランス、カンボジアなど海外からも作品が送られてきます」。

 楽しいことが大好きで、いつもニコニコしていたという宮本氏。同志である岡田氏が作ったコマに楽しみながらペイントする人たちの姿を、きっと微笑みながら見ているに違いない。
「これからは、子どもたちやお母さん方の交流の場にもしていけたらと考えています。また、(子どもだけではなく)大人も楽しめるイベントも行いたいですね」。世界中のおもちゃがある環境を活かし、東大阪市内やその近隣に住む外国人との交流の場としても活用したいと考えている。
なお、定休日は月、金曜日だが「個人で運営しておりますので、基本的には申込制です。ご来館頂く際には、お電話で頂ければと思います」。
 観て楽しみ、作って楽しむ。ご家族やカップルで、懐かしみながら自分だけのおもちゃを作ってみてはいかがだろうか。

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