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2012年2月16日

「フツーなんだけど、強い女の子」を目指して ―兵庫県立宝塚西高校3年生・夏原帆万里さん(17歳)―

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兵庫県立宝塚西高校
夏原帆万里さん

「空手・ボクシング」と「女の子・受験生」を両立。チャンスがあればロンドンオリンピックも

 兵庫県立宝塚西高校3年生・夏原帆万里さんは、AKB48やNMB48にいても不思議ではないような、かわいい女の子。笑顔がチャーミングで、ちょっと芯が強そうなところも魅力的。しかし、ひとたびリングへあがれば、ロンドンオリンピックの強化選手にも選ばれ、空手でも中学生時代に全日本大会連覇を成し遂げている剛の者だ。
 「髪も一時は短くしたんですけど、周りからも不評やったし、(自分でも)なんか違うなって。他の選手が短くしているのを批判しようとはまったく思いませんが、自分自身は『フツーの女の子で強い』を目指してました。女子ですから、かわいくしていたいですよ」。
 夏原さんは元々、空手を習っていた。「それまでスポーツはあまりしていなかったのですが、小学生の夏、道場に行ってみたんです。そしたら、練習前の柔軟体操で体が柔らかいのに初めて気がついて、だから頑張ってみようかなって」。中学1年の時には全日本で3位、翌年・翌々年には連覇を達成し、中学3年の時には世界大会でも優勝している。上段回し蹴りが得意技だ。「体が柔らかいので、普通では(上段回し蹴りを)出せないような体勢からでも出せるんです。それに、空手は通常、べた足で体を移動させますが、私はフットワーク重視なので、相手にとって戦い難かったんだと思います」。

 ただ、1つだけ弱点があった。パンチが弱かったのだ。「それを強化しようと思って、伊丹市にあるエスペランサースポーツボクシングジムに通い、ボクシングを始めました」。そして高校2年の12月、転機が訪れる。
 「私のベスト体重ではライトフライ級なんですが、兵庫県の選考会で負けたんです。でも、1階級上のフライ級の選手が兵庫県にはいなくて、(フライ級で)全日本大会に出場することになったんです。それから猛特訓しました」。女子ボクシングの現ライトミニマム級チャンピオン・安藤万里さんとも練習するなど、本格的なトレーニングを行った結果、大会では全日本チャンピオンやアジア大会出場経験のある選手たちと互角に戦った。大会そのものは震災の影響により途中で中止になったが、関係者から注目を集めることになる。強化選手に選ばれ、ロンドンオリンピックを目指すことに。
 「残念ながら、去年の兵庫県大会で負けてしまいましたので、現時点では(ロンドンオリンピック選考会である)全日本大会への出場はなくなってしまいました」。本来はライトフライ級の選手である夏原さん。しかし、オリンピックの女子ボクシング競技には同階級はなく、フライ級での挑戦となる。「やっぱりちょっと、体が重く感じられてしまうんです。でも、もし声をかけて頂いて、(全日本大会出場の)チャンスを頂ければ、一生懸命練習して、勝ってロンドンへ行きたいですね」。
 夏原さんは今年の4月から同志社大学に入学、理学療法士になることが夢だ。「自分自身、理学療法士さんにはものすごくお世話になりましたから、その道へ進めたらいいなあと思っています。スポーツ専門の理学療法士さんって、お年寄り向けのリハビリを行っている方に比べるとまだまだ少ないんです。それに、女性よりも男性のほうが多いので、自分がなれたらいいなあって。でも、理学療法士に関わらず、スポーツ関連の仕事に就けたら嬉しいですね」。ボクシングや空手に限らず、スポーツ全般が大好きと語る夏原さん。だからこそ、そのスポーツで役に立てる仕事を。漠然とだがはっきりと、将来の自分像を描き始めている。
 「(ボクシングや空手以外にも)大学4年間でどんなスポーツに出会えるかわかりませんが、楽しみながらうまくなりたいですね。好きにならないとうまくならないし、つまらないじゃないですか。『なんでこんなことしてるんだろう』って。だから、自分に厳しく、でも楽しく! しんどい時でもプラス思考で!」
 明るい笑顔が眩しい夏原さん。きっと大学でも、仲間たちと一緒に笑いながら、キャンパスライフを楽しんでいるに違いない。

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