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2012年3月2日

ご用心! 若い人にも増えています「うつ」

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きょう こころのクリニック 
院長 来田誠さん

専門医に聞く「うつの傾向と対策」“心のSOSを見逃さないために”

 経済情勢の悪化やストレスの増大・人間関係などからうつに悩む人が増えています。特に不登校や引きこもりといった、若い世代の心の問題は深刻です。そこで最近のうつの傾向や注意点、気をつけたい心のSOSなどについて「きょう こころのクリニック」(奈良県奈良市西大寺東町)の来田誠(きただ・まこと)院長にお話をうかがいました。
 来田院長によると「きょう こころのクリニック」には、うつ・適応障害・発達障害の症状に悩む方の来院が増えているそうです。
 このうちうつは年々、来院される方の年齢層が低くなっており、その理由を来田院長は、「心療内科への理解が深まり、患者さまや周囲の方の来院することへの抵抗感が薄れたことが原因ではないか」と考えています。
 最近は「仕事になじめない」「職場や家庭での人間関係がうまくいかない」といった20~30歳代の方の悩みが多いそうですが、来田院長によればうつは軽度であればカウンセリングによって改善するケースも少なくないそうです。
 また、不登校の悩みで来院する方の中には、「育て方や本人の資質・学校の問題など、なぜ不登校になったのか、その仕組みを知りたい」と原因の究明を求める方もいるそうです。しかし、来田院長は、「不登校を解決するためには不登校になった理由を突きとめるのではなく、『どうすれば本人の気持ちが楽になるのか』といった解決法を探る方が大切」と指摘します。
 不登校は内心で罪悪感を抱いている方も多く、クリニックではそうした方の心に寄り添うようアドバイスするとともに、本人が自立するタイミングを見守り続けます。不登校の方には、いつか実社会に巣立つため「背中を押してあげる日が必ずやって来る」と話す来田院長。その日のためにも保護者や担当医など、周囲の理解と協力が欠かせません。

「眠れない」「食欲がない」はうつの注意信号

 来田院長は、うつにならないため、心のSOSを見逃さないために日常生活で注意すべき点として、「睡眠と食欲」を挙げます。「眠れない」「食欲がない」といった症状が2週間以上続く場合はうつが懸念され、どちらの症状が現れるかは個人差があるそうです。
 睡眠に関しては、うつが進行するにつれ入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒の順に睡眠障害が起きやすく、充分な休養がとれないことから集中力が低下し、仕事の効率が悪くなったり、やる気が起きないといった悪循環に陥ってしまいがちです。
 食欲はストレスから過食になるケースが多く、症状が悪化すると食べては吐く行為を繰り返すこともあります。
 来田院長は「若い人たちに心療内科への抵抗感が薄れている一方で、中高年は自分の弱さを見せること、認めることを避ける傾向がある」と話します。うつを早期に完治するためにも「本人はもちろん、周囲の人たちが心や体調の変化に気づいたら、早めに治療を受けることを勧めてほしい」と呼びかけています。

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