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2012年3月6日

ワクチン接種で若い女性を子宮頸がんから救いたい

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登美ケ丘画像診断クリニック
婦人科専門医 石原政芳さん(73歳)

ワクチン + 子宮細胞診で95%を予防

 子宮頸がんの罹患の低年齢化が問題になっています。子宮頸がんは、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位、特に20代から30代のがんでは第1位を占めています。年間1~3万人が発症し1日に約7人が死亡、そして今なお罹患者が増え続けています。

 登美ケ丘画像診断クリニック婦人科専門医の石原政芳先生は、2011年7月に薬事認証されたワクチンをいち早く導入し「ワクチン接種と子宮細胞診で子宮頸がんは95%予防できる」と若年層のワクチン接種の普及に尽力されてきました。「ワクチンは接種後のHPV感染を防ぐもので、13歳~閉経までの全ての女性に接種を勧めています。特に性交前の10代前半に接種することで約20年間の感染をほぼ予防できます」と石原先生。

日本はワクチン接種の後進国、母から娘、友達同士で薦めて欲しい

 オーストラリアをはじめ、 アメリカやイギリスでは子宮頸がんワクチンの接種が一般的で、おおむね70%近い検診率が定着しています。それに比べて日本では13.6%と極端に低いのが現状。早期発見・早期治療で防ぐことのできる病気ですが「日本の女性は恥ずかしさが先に立つのか検診受診率が非常に低く、国を挙げての教育や支援が必要ですね。お母さん方は娘さんと一緒にぜひワクチン接種を受けてほしい。若い女性同士が誘いあって検診を受けられるような風潮になって欲しい」と歯がゆい思いをされています。

 石原先生は婦人科医歴が半世紀にもなり、常に最先端の研究に携わってこられました。1970年代にはWHO(世界保健機構)の要請で3年間NYに赴任、当時まだ普及していなかったピル(経口避妊薬)の研究、開発に携わりました。帰国後は内分泌学や合成性ステロイド剤の分子量の研究に没頭される一方で、当時から得意だったコンピューター技術を用いて、文献のデータ処理化やネットワークの構築などでも活躍。地元京都では京都府医師会子宮がん健診医として、検診率をあげるための市町村の組織づくりに取り組み、健診率の全国平均が5%の中、ある市町村では90%にまで引き上げるなど、常に婦人科の向上に尽力されてきました。

 「発症して手遅れになれば元も子もありません。ご自分の、ご家族の命に関わる大切なことですから真剣に捉えて欲しいですね。当クリニックでもワクチン接種、子宮細胞診を行なっておりますので、ぜひ一度お問い合わせください」。
 長年、命の生まれる医療現場に携わってこられた先生の言葉には含蓄があり、記者も女性として、改めて婦人科系の病気について考えさせられました。

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