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2012年3月11日

東日本大震災・被災地の子どもたちに笑顔と歌声を届けたい

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兵庫県西宮市 みんなげんきジム
代表 米田和正さん

阪神・淡路大震災を経験した“歌のお兄さん”が被災地でボランティア公演

 1995年1月17日の阪神・淡路大震災の発生直後から約一カ月間、運営する親子体操教室を避難所として開放した米田和正さん(兵庫県西宮市)は、東日本大震災後の2011年3月と7月に被災地を訪れ、歌や人形劇で被災者を励ましました。地元に戻ってからも被災者を支援するオリジナルソングを創作し、エールを贈り続ける一方、震災から一年が経過する3月14日から一週間、歌と人形劇などのボランティア公演を行うため、宮城・岩手・福島各県を訪れます。

 米田さんは1975~77年、NHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』にお兄さん役で出演。79年3月、社会体育指導者の山田美紀子さんとともに「お母さんが元気になれば 子どもも元気になる」をテーマに親子体操教室「みんなげんきジム」を開設しました。
 95年1月の阪神・淡路大震災では鉄筋3階建の体操教室の建物は無事だったものの、側壁には大きな亀裂が走り、ジムの教え子や卒業生の中には亡くなった子どもたちもいました。「常に備えよ」「有事の際には他人の世話をする人間になれ」。祖父の代から家訓のように語り継がれてきた言葉に従い、米田さんは震災直後からジムを近隣住民の避難所として開放します。一時は40~50人もの人々が身を寄せたジムでは、互いに励まし助け合いながら不便な生活に耐え続けました。
 東日本大震災発生後は阪神・淡路大震災の経験を生かすべく、米田さんは2011年3月15日、個人のレスキューボランティアとして福島空港に赴きます。空港ロビーで不安な表情を浮かべる親子には一緒に童謡を歌って緊張を和らげ、パニックに陥った外国人家族にパペットを使って話しかけるなど、多くの人たちの心のケアにあたりました。

“天から与えられた使命”として被災地への支援を続けていきたい

 兵庫県西宮市内に戻った後は、体操教室のピアノ伴奏者・島田郁子さんが被災者に思いを馳せているうち自然に心に浮かんだというメロディーに詩をつけることを提案します。自ら非常勤講師を務める大阪芸術短期大学保育学科の学生約100人から言葉を募り、共通する言葉を紡ぐことでオリジナルソング『よりそう(震災のうた)』が誕生しました。
 さらに7月には「糸あやつり人形劇団みのむし」(京都市)と福島県を訪れ、5カ所の保育園や児童館で歌と人形劇のボランティア公演を行いました。南相馬市の保育園では震災後のストレスからか頭をたたくなど自傷行為を繰り返す幼児が声を出して笑い、歌う姿を見て涙する保育士と出会い、「これからも息の長い物心両面の支援が必要」だと実感した米田さん。阪神・淡路大震災での経験とともに、東日本大震災の被災者の心に寄り添い、支援し続けることを「天から自分に与えられた使命」と語り、「これからも地球に生かされていることに感謝する心を伝え続けていきたい」と穏やかな笑顔の中にも固い決意をにじませています。

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