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2012年3月14日

部員全員演技だから、ひとつになれる ―大阪府立富田林高校バトントワリング部―

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大阪府立富田林高校 
バトントワリング部

先輩たちの歴史引継ぎ、全国大会出場・銀賞獲得。練習計画は自分たちで決める

 バトントワリングと聞くと、パレードで先頭を行く女性たちが行うパフォーマンスを思い出す方が多いだろう。ただ、バトントワリングはれっきとしたスポーツ。回したり投げたりする棒は、両端にゴムのおもりをつけた金属製。それを巧みに操りながら華やかに演じる。見た目以上にハードだ。
 その全国大会(高校生の部)に出場したのが、大阪府立富田林高校バトントワリング部。顧問の日下部(くさかべ)暁洋先生によると「バトントワリングはマイナーな競技ですが関西は強豪校が多く、全国大会でも強いです」。しかも、公立でバトントワリング部のある高校は少ない。私立高校などの強豪チームと競い、関西大会を勝ち上がらなければならない。
 そういった中で同部は過去に6回、ここ4年間は連続して全国大会に出場してきた。部長の川原田(かわらだ)真理さんは関西大会で金賞が決まった瞬間、思わず泣いてしまったと言う。「嬉しかったのはもちろんですが、先輩方が築いてきた伝統がありましたので(全国大会へ進出でき)ホッとしました」。全国大会では「それまでの大会とは床の色が違いますし、出場校のレベルも高くて雰囲気が違います」。それでも、自分たちの演技ができ、出場34チーム中18位で銀賞を受賞した。

 それにしても、ハードな競技。辛くなることはないのだろうか。その質問に川原田さんは「自分たちで練習メニューを組み立てているので、それはないです」。日下部先生も「指導する女性コーチがおり、基本的な練習と公式大会の演技指導はして下さっています。ただ、練習も演技の内容も自分たちで膨らませ、発展させていますね」。妥協せず、甘えない姿勢。だからこそ、好成績を収められる。
 「部員は全員で49人います。その全員で全国大会に出場しました」(日下部先生)。上手い生徒だけを選抜するのではなく、全員で演技する。だからこそ、全体のレベルが向上する。「本校バトントワリング部はチーム全体で演技を行います。ひとりではできません。『和』を心掛け、思いやりとチームプレーを大事にする。そういった精神を培ってほしいと思っています」。
 取材時は試験期間中。写真撮影の際に全員は揃わなかったが、集まった部員たちは先輩・後輩関係なく、みんなで楽しそうにしゃべっていた。その関係性が良い結果を生み出しているのだろう。「個」を重視することも大事だが、どんな組織でも「和」がなければ成り立たない。自分も見習わなければと、20歳近く年下の彼女たちに教えられた。

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