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2012年3月23日

里山を再生して、枚方の地場産業を  ―尊延寺の自然を守る会―

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尊延寺の自然を守る会

貴重な自然を守るため、荒れた状態から「きれいな里山」へ

 大阪と京都の中間に位置する枚方市は人口40万人以上を誇り、特例市にも指定されている。一方で、自然も豊かで里山が多数残っており、現在でも市内で多くの緑を目にすることができる。
 しかし、開発や所有者の高齢化などにより、荒れている里山が少なくない。それらを再生させようと、多くの団体が活動している。稲森郁子さんが代表を務める「尊延寺の自然を守る会」もそのひとつだ。
 「元々、(自然に)興味は強くなかったのですが、バードウォッチングに参加し始めたのがきっかけですね」。市の調査では生息が確認されていなかったフクロウの巣を見つけるなど、自然の豊かさ、里山の素晴らしさにほれ込んだ。その里山に開発計画が決定する。18年前のことだ。

 「バイパス(国道)を通すという話を聞いたんです。反対と言うよりも、里山を迂回できないかと行政に働きかけました」。ただ、当時は市民に対し、事前に計画を打診するのではなく、すでに決定したことを伝えるだけ。バードウォッチングの仲間と一緒に活動したが、計画は遂行。里山を横断するルートで道路が通った。それでも、残った里山をなんとかしたい。
 「里山には貴重な動植物も多く生息しています。それらを守るためにも、きれいな里山に戻す必要性があると思いました」。本来、里山は雑木林のように多種の木々によって形成され、人が手を入れて育てる。しかし、所有者の高齢化や人手不足、切った木々の処理問題などにより、そこまで手をかけられない。そうなると、育成の早い竹が密集する。
 「十数年前、権利者の御好意で私が初めて里山をきれいな状態に戻そうとしたときには、昼間でも怖いくらい鬱蒼とした竹林。コナラなどは細く、頼りない状態になってました」。竹は切っても切ってもすぐに生え、成長する。当初の6、7年は竹を刈る作業に費やした。
 「それでも、ようやくここまで(写真)きれいな里山に再生できました」。竹以外の木々も立派に育ち、暖かな日の光も感じられる。世代が代わっていることもあり、権利者でもきれいな里山を知らない人が多い。再生された里山を見て「うちも手伝ってほしいと仰って下さる方が少しずつ増え、今は8か所のフィールドで活動しています」。(へ続く)




この記事の続き

里山を再生して、枚方の地場産業を(2)

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