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2012年3月24日

シニアが主役の町おこし 高取町「町家の雛めぐり」

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奈良県高市郡高取町
天の川実行委員会代表・野村さん

人口の6倍の観光客を呼び込む仕掛け人・野村幸治さんに聞く

 奈良県高市郡高取町では、日本一の山城といわれる高取城の城下町の風情が残る町並みを活かした「第6回 町家の雛めぐり」が開催されています。シニアが中心となって運営し、年々来場者が増えている町おこしイベントの仕掛け人、天の川実行委員会代表・野村さんにお話を伺いました。

 野村さんは40年間仕事一筋。定年退職をして実家のある高取町に戻り、好きな歴史を学ぶうちに「わっと気がつきました」。高取町は古墳時代から飛鳥時代に栄え、当時は日本における技術文化最先端の地。貴重な遺跡も数多く残ります。生まれ育った町の素晴らしさを再認識し、広く伝えたいとボランティアガイドのグループを立ち上げました。しかし肝心の観光客が来ず、地域の課題が見えてきたといいます。

 高取城へ向かう城下筋・土佐街道沿いに並ぶ「つし二階建て」という伝統的な町家はここ数年で新しい住宅に様変わりしつつあります。子どもの頃はパチンコからビリヤードまで何でもあった商店街も往年の賑わいはなくなりました。
 町には主な商業がなく、人口が減少し、高齢化が進んでいます。「これだけ素晴らしい観光資源がありながら、生かしきれていない」。そこで「人を呼び込んで交流しよう」と考え「雛めぐり」を発案。

 一般家庭や商店100軒以上が参加し、雛人形とともにお雛様にまつわる想いや願いを色紙に書いて飾ります。観光客にはお雛様を通じて住人と触れ合いながら一日のんびり町歩きを楽しんでもらいます。6年前、第1回の来場者は8150人。「高取町の人口8000人を越える数の観光客が訪れました。高取町始まって以来ではないでしょうか」。昨年第5回目では4万6340人と年々増加しています。

 「まず自分たちの地域を冷静に見て課題を見つけること。自分たちで行動を起こすこと。行政に頼らないこと」。民間に長く勤めていた経営手腕が町づくりに生かされています。実際、家に閉じこもりがちだったおばあさんが喜んで観光客をもてなすようになったという例も。高齢者に役割ができ、イキイキと取り組むことで、介護予防につながり、町の財源確保にもなります。町にとっていいことばかりと野村さん。「町家の雛めぐり」の会期は3月31日まで。

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