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シネマ365日

2012年4月15日

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 (2010年 動物アクション映画)

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監督 ブラッド・ベイドン
出演 文中に含む

地球最大の肉球大戦争

 猫のスパイ組織のエリートエージェント、キティ・ガロア(声=ベット・ミトラー)は産業スパイで入手した情報で秘密兵器を完成させ、犬ばかりか猫までも配下におく世界制覇を企む。衛星から発信させる電波によって世界中の犬の頭を狂わせるというたいへんな作戦だ。犬のスパイ組織「ドッグ秘密基地」では、かつての子犬ルー(声=ニール・パトリック・ハリス)は組織のトップに大躍進、もちろんブッチ(声=ニック・ノルティ)も健在、そこへドジ警察犬ディッグス(声=ジェームス・マースデン)が加わり、ガロアの戦略を中断させるために動く。いっぽう猫世界でも、暴走するガロアを阻止しようと、エージェント・キャサリンが派遣され、犬と猫は手を組むことになった▼ふんだんに盛り込まれているパロディが面白い。前作の極悪猫で、アルカトラズ元刑務所のなかにある犬の獄舎に収監されたミスター・ティンクルスは「羊たちの沈黙」のレクター博士にみたてられ「ニャクター博士」と呼ばれ、事件の心理的解析の教えを乞われ、堂々と分析する▼殺人マシン「ニャーミネーター猫」とは、もちろん「ターミネーター」のパロディ。サングラスに銃を帯び、手を切開するとそこはメカニック構造の肉体が…といういでたちの猫。オリジナル(英語)のタブ・レーゼンビー役に3代目ジェームス・ボンドのロジャー・ムーアを起用。ドッグ秘密組織の作戦指令関係のサウンドトラック、ストーリー全体にわたって007やミッション・インポッシブルへのオマージュが。全編に「おや、どこかで見たことが」あるいは「聞いたことが」というシーンが山盛りなのだ。ニャーミネーターには笑いますよ▼ダメ警察犬のディッグスとキャサリンの新コンビが最高だ。ディッグスはシェパードだ。頭脳明晰のはずだがブッチの邪魔をしてばかりでなって「サイテー」の烙印を押された。キャサリンと力を合わせて陰謀に対抗するが、勇敢なキャサリンにたったひとつ弱みがあった。猫は水に弱いのだ…密閉空間で水攻めにあうディッグス、溺死寸前、キャサリンは死に物狂いで水に飛び込む▼とまあ、犬好きにも猫好きにも顔が立つようになっている。ガロアはスキンヘッドどころか体中毛がつるつるで登場。アニマルアクターのデジタル3Dでしわの1本1本までを克明に映しだし、いかにも憎らしそうな悪女猫の面目発揮だった。

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