女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

シネマ365日

2012年4月25日

ボディ・ダブル (1984年 ミステリー映画)

Pocket
LINEで送る

監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 クレイグ・ワッソン/クレッグ・ヘンリー/デボラ・シェルトン/メラニー・グリフィス

ヒッチコック・オン・パレード 

 ボディ・ダブルとは替え玉のこと。ピアノやアクションやヌードや踊りのシーンや…スタントマンもボディ・ダブルのひとつ。「ブラック・スワン」でバレーを踊るほとんどの場面がボディ・ダブルだったと顰蹙をかったナタリー・ポートマンは、最新作のコメディでTバックのお尻丸出しで水にとびこむところも、冷たい水がいやだというのでボディ・ダブルがやった。おっと映画「ボディ・ダブル」の話だった▼冴えないB級映画俳優ジェイク(クレイグ・ワッソン)は閉所恐怖症。恋人が浮気して家を飛び出し、たまたま知り合ったサム(クレッグ・ヘンリー)が出張する5日間、豪邸の留守番に入ることになる。でかける前にサムは隣家の美人の奥さんグロリア(デボラ・シェルトン)が、毎晩衣類を脱ぎながら半裸で踊る習慣があることを教える。もちろんジェイクはその晩から望遠鏡の前にかぶりつき▼なんとなくどこかで見覚えがありますね。ブライアン・デ・パルマがもっとも影響を受けたという、ヒッチコックに捧げるオマージュのかたまりが「ボディ・ダブル」なのです。隣家の覗きは「裏窓」。主人公が閉所恐怖症とは…高所恐怖症を主人公にした「めまい」。この映画に衝撃を受けてパルマは映画の道に入ったくらいです。ヒロインが二役を演じるのも「めまい」でした。「ボディ・ダブル」では二役ではないですが、二役をなぞった替え玉犯罪という点では完全に「めまい」路線です▼映画の後半になってようやくポルノ女優役でハリーが登場する。この女優こそメラニー・グリフィス。「鳥」のヒロイン、ティッピ・へドレンの娘です。そもそもメラニーと名付けたのはヘドレンが演じたヒロインの名前がメラニーだったから。ヒッチコック・オン・パレードの最後は、グロリアの夫アレクサンダーが金持ちの妻の財産を狙った犯行だと疑われるのが「ダイヤルMを廻せ」▼映画の前半はつまらなくて、デ・パルマがどうしてこんな退屈な映画をつくったのか不思議だった。ところが母親譲りの美貌と長身のグリフィスの登場で、監督は目が覚めたようにテンションがハイ、テンポはテキパキ、役者たちはきびきび。われにかえったようにノリがよくなった。でもなんといったところでパクリですからね、おふざけはこの一作で充分です。

Pocket
LINEで送る