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2012年4月11日

夜間学級の教壇から  ―岸和田市立岸城中学校(2)―

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岸和田市野田町
岸城中学校夜間学級

40人は外国人。ネパールやブラジルからも

 昨年度、岸城中学校夜間学級で学んでいた生徒数は77名。当然、義務教育を受けられなかった年配者も多くいる。ただ、ここ数年はちょっと様子がかわってきたそうだ。
 「海外から日本に来た人が多くなりました。昨年は77名のうち、日本人は25名です」。この傾向は全国の夜間学級で共通しており、岸城中学校の場合は中国、韓国・朝鮮、フィリピン、ペルー、ブラジル、ネパール、マリなど多国籍。「学校によっては中国人の生徒が多いケースもありますし、韓国の生徒が多い場合もあります。地域によるようですね」。

 しかし、夜間学級は決して日本語学校ではない。「公立中学校ですから、日本の義務教育にあたる教育を母国などで受けている方はお断りしています」。大学を卒業して来日し、日本語を学びたいとやってくる人もいる。そうした場合は夜間学級の趣旨を説明し、断っている。つまり、通っている外国籍の40人は母国で義務教育が受けられなかった人だ。
「祖父が日本人で、亡くなった後に両親とともに来日したけれど母国で教育を受けていない生徒や、母国料理のレストランで働くために学校を辞めて来日した生徒もいます。いずれにしても、日本人同様、学ぶ権利を奪われた生徒ばかりです」。
 外国人の場合、なかには日本語を覚えた段階で通わなくなり辞めてしまう生徒もいるが、高校に進学する生徒や日本語検定を受けるまで学ぶ生徒もいる。「日本人と結婚して来日した女性は、先に日本の小学校で学んでいた子どもたちに教わりながら頑張っています」。
 子どもが学校からもらってくるお知らせを読めない。提出物に自分の名前を書けない。母親としてもどかしく、悔しい思いもしてきただろう。過去にはそういった「悔しい」「恥ずかしい」「もどかしい」思いを抱えた日本人が通っていたが、現在は母国で学べなかった外国人も学んでいる。いずれにしても、学ぶ権利は平等だろう。
 しかし、行政はそう考えていないらしい。

3へ続く

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