女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

2012年4月11日

夜間学級の教壇から  ―岸和田市立岸城中学校(3)―

Pocket
LINEで送る

岸和田市野田町
岸城中学校夜間学級

「勇気がいるとは思いますが、どうか学びに来てください」

 現在、30代より若い世代では義務教育を受けていないケースが極めて少ない。戦後直後と違い国内の経済状況が改善され、就学率が向上した。また、大病や不登校などで学校に通っておらず、仮に学力が足りていなくても中学までは卒業させている、という側面もある。いずれにせよ、義務教育未修了者はいなくなってきたのだから、夜間学級を続けるのは時代遅れだという見方をする人もいる。


 「以前は休憩時間にパンと牛乳が支給されていました。仕事をして、疲れた体で学校に通う生徒にとってありがたい物でしたが、全廃されました。また、生徒の交通費も以前は府が全額負担していましたが、現在は生徒が住む自治体の負担に代わりました」。
 通っている生徒に交通費を払える能力があるのなら問題ないが、実際は大半の生徒が交通費の支給を受けないと通えない経済状態だ。「まだ勉強したいけど、交通費が払えないから6年で除籍するか、卒業にしてもらおうかと悩む生徒さんもいます」。

 夜間学級は本当に不要なのか。花田先生の言葉は、その答えを導いている。「義務教育を受けてらっしゃらない、卒業していない方は大阪府下だけでも数万人いると考えられます。しかし、それを申し出て夜間学級に通うのは、かなりの勇気がいるはずです。多くの生徒さんは『来てよかった!』と喜び、涙を流す方もいらっしゃいます。お友達やお知り合いで義務教育を卒業されていない方がいらしたら、ぜひ、夜間学級のことを教えてあげて、背中を押してあげてください」。

 夜間学級の入学時期は春と秋。現在、24年度春入学の受付を4月27日まで行っている。あなたの身の回りに、もし、中学校を卒業していない人がいたら、その人が住んでいる地域の夜間学級を教えてあげてほしい。きっと、その人の人生が変わるはずだ。

Pocket
LINEで送る