女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

トピックス

2012年4月12日

ミツバチはおいしい野菜や果物づくりのキューピッド

Pocket
LINEで送る

奈良県大和郡山市
井上養蜂園

蜜を集めるだけじゃない ミツバチの活躍これからがピーク

 とろ~り甘くって、栄養満点のハチミツ。このハチミツを運んで来てくれるのがミツバチだってこと、皆さんはご存じですよね。では、そのミツバチを飼育する「養蜂家」というお仕事を知っていますか? 奈良県で約50年間、養蜂家としてミツバチとともに歩んできた井上雅運さんにお話をうかがいました。
 ミツバチの野外での活動が活発になるのは、3~11月にかけて。特に良質の蜜が採れるレンゲやアカシアの花が咲く4~6月は、一年のうちで井上さんの仕事が最も忙しくなります。
 皆さんの中には養蜂家というと、九州から北海道まで開花に合わせて全国を移動する仕事とのイメージを抱いている人もいるのでは。でも、井上さんによると、そうした養蜂家はだんだん少なくなっているそうで、現在、養蜂家にとって「交配」と呼ばれる仕事が最も大切な柱の一つになっています。
 果物や野菜が実をつけるためには、オシベからメシベに花粉が受粉されることが必要です。この受粉をミツバチによって行うのが交配で、井上さんは10~6月にかけて農家の依頼を受け、ビニールハウスや果樹園などでミツバチを放ちます。

おいしくて安全 ミツバチ大活躍

 ミツバチを使った交配は人の手による作業より確実で効率が良く、農薬やホルモン剤を使った交配より安全・安心ですが、「何よりも実が大きく、味も断然おいしい」と胸を張る井上さん。手掛けるのはナス・イチゴ・メロン・スイカ・カキ・ウメなど多種類にわたり、最盛期には平野部から山間部まで県内各地で大忙しの日が続きます。
 健康志向の高まりを受けてミツバチを使った交配はますます盛んになる一方ですが、生き物を扱う仕事だけに井上さんは「環境の変化や病害虫・農薬など、苦労や心配が絶えない」と話します。それでも「本当においしいもの、体にいいものを食べていただくために、これからもミツバチを大切に飼育していきたい」という井上さんには、ミツバチとともに半世紀を歩んできた自信と誇りに満ちています。

Pocket
LINEで送る