女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

トピックス

2012年5月1日

チラシの元祖「引札」、結構使えます  ―河内長野市 デジタルアーカイブ事業―

Pocket
LINEで送る

河内長野市 デジタルアーカイブ事業
市立ふるさと歴史学習館(愛称・くろまろ館)

レトロでありながら現代でも通用するデザインセンス。商業用に活用も

 河内長野市にある市立ふるさと歴史学習館(愛称・くろまろ館)では、明治時代のものと思われる引札を90枚所蔵している。くろまろ館の学芸員・松野准子さんによると「引札は今で言うチラシ広告。江戸時代から大正時代にかけて流通していたようです」。
 様々な商店で利用されており、くろまろ館で所蔵している引札にも薬屋や醤油問屋、牧場といった文字が見える。河内長野の特産品だった「河内木綿」を染めていた紺屋の引札もある。「オーダーメイドの絵柄もありますが、いくつかの柄のなかから自分の店に合うものを選び、その絵のなかに(屋号や売っている商品などを)刷っていくやり方が主流だったようです。また、お得意さんを中心に配っていたようですね」。
 くろまろ館が所蔵している引札は個人からの寄贈品。作られてからすでに100年以上経過しており、紙製のため維持・管理が難しく費用もかかる。加えてくろまろ館では紺屋が使っていた紺屋型紙など、多くの歴史的資料を所蔵。それらの管理・修復も必要だ。

 そこで河内長野市では、引札と紺屋型紙を撮影し、超高精細デジタルデータ化する「デジタルアーカイブ事業」を展開している。市の担当者によると「本物を残していくことが一番いいのですが、それに近い物も残し、研究に使用したり後世に伝えていくことも大切だと考えています」。引札は90点すべてデジタル化し、データの活用も積極的に行っている。
 「引札はトランプの絵柄に、紺屋紙型はクリアファイルの絵柄にして販売しています。また、民間の方にも活用頂けるよう、データの貸し出しも有償で行っています」。まだ貸し出し例は少ないが、NHK・Eテレ(教育テレビ)の語学番組テキストに引札のデータが使用されるなど、徐々に利用されつつある。


 「どの引札も美しく、面白い絵柄も多くありますので、もっと活用頂けるとうれしいですね。また、資料維持の費用にもなりますから」(松野さん)。

 レトロでありながら現代でも通用するデザインは、充分に企業や店舗で利用できる。ぜひ、ご検討を。

Pocket
LINEで送る