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シネマ365日

2012年5月19日

氷の微笑 (1992年 サスペンス映画)

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監督 ポール・バーホーヘン
出演 マイケル・ダグラス/シャロン・ストーン

死に至るエロチシズム

 いまみてもいい映画だよ。バーホーヘンが得意とする渦巻状のプロットの組み立てと、よくできた物語性が極彩色を放っている。マイケル・ダグラスは「危険な情事」から「氷の微笑」までくると、もう女に振り回される男がクセになったって感じ。でもなんといってもこれはシャロン・ストーンでしょう。それまでぱっとしなかった女優歴の憂さをはらすみたいに脱ぎまくりました。もともとアピールできる肢体、容貌なのだ。筋肉質のボディは官能的というより戦闘的だけど。ラズベリー賞の常連であろうが、どんどん挑戦すればいいのだよ。51歳でヌードになるのはすごいね。維持する努力も立派としかいいようがない、独自のトレーニングと食事、とくに腹筋を欠かさないらしい▼さて「氷の微笑」だった。ざっと粗筋をいえば、元ロック歌手が寝室で惨殺される。凶器はアイスピックでめった突き。ロス市警刑事のニック(マイケル・ダグラス)は被害者に最後にあっていたという目撃証言をもとに、その女性キャサリンを訪問する。彼女はエール大学で心理学を専攻、両親の莫大な遺産を相続し、作家であり「愛の痛み」という小説を発表していたが、内容は今回の事件にそっくりのミステリーだった▼参考人として呼び出された喚問は、彼女のまわりをぐるりと刑事5,6人がとりまくがキャサリンはきれいな顔にうすら笑いをたたえ、煙に巻いて悠々と引き上げる。捜査を進めるうちニックはキャサリンが自分の情報を異常にくわしく収集しているのがわかる。つぎの小説の主人公はニックをモデルとしており、主人公は最後に死ぬのだ。おいおい、冗談じゃないぜ▼キャサリンのまわりに疑惑がたちこめているが、ニックはキャサリンの魅惑のとりこになり、必ず証拠をあげるからな、と凄みをきかせながらキャサリンとのセックスに溺れていくのであるから、キャサリンにとっては願ったり叶ったり。アホやなあ「でもわからんでもないな」と男性観客は思うのか。とにかくアニマル的なセックスシーンは死に至るエロチシズムにあふれ、シャロン・ストーンのノーパンティがばかばかしく大きくとりあげられたこともあって「氷の微笑」は大ヒットした。キャサリンの役にはジュリア・ロバーツとか候補にあがっていたが、過激なヌードシーンにみな「ノー」シャロンだけが受けてたったわけ▼ラストのアイスピックが決めてだよね。でもこの映画の成功は原題の「ベイシック・インスティンクト」基本的な本能とでもいうのですか。それを「氷の微笑」としたドラマ的センスですね。

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