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2012年5月14日

もっと身近な行政を目指して  ―島本町 川口裕町長(62歳)―

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三島郡島本町
川口裕町長(62歳)

毎週月曜日、町役場1階で『町長席』実施。住民と行政が歩み寄るきっかけに

 京都と大阪のほぼ中間に位置し、古くから交通の要衝として栄えた地・島本町。現在も大手企業の研究所などが建ち並ぶ一方、豊かな自然と全国的にも名高い名水、歴史ある土地柄、それに穏やかな住民のおもてなしで、観光やウォーキングなどで訪れる人も多い。
 その島本町の町長・川口裕氏はテレビ番組などを制作するディレクター・プロデューサーを経て町議会議員となり、2005年から町長に就任。同年から、町役場1階の正面玄関入ってすぐにある一室で『町長席』を実施。毎週月曜日、午前9時からの1時間、住民の直の声に接している。

 川口町長によると「本当は町長室を1階に移設したかったのですが、建物の構造や予算、個人情報やセキュリティの問題もありできませんでした」。もっと住民と行政の垣根を取り払いたい。行政は住民のニーズを知り、住民は行政の活動を知ることでお互いに歩み寄り、対等な立場での協働を。来庁者の多い月曜日に毎週1時間、町長である自分自身が住民の声を直に聞くことで、住民と行政の距離を縮めるキッカケになればと考えた。
 「(訪れる住民が)重なってしまうといけないので基本的に予約制ですが、予約が入っていないときでも『町長席』の部屋にいます。ドアは開けっ放しにしていますね」。住民と話した内容は大学ノートにメモし、来訪者カードにまとめて、関係部署に伝達。提案を受け、可能な限り改善に努めている。

 「行政の思いや情報が正確に伝わっていないと痛感します。行政はどうしても、間違ってはいけない・誰もが理解できる内容にしなければならないと『守りの情報伝達』になってしまいます。もっと正確に、キッチリ伝える。『町長席』がそのキッカケになればと思いますし、(住民の)ニーズを学ぶ場にもなっています」。
 住民の声は様々。行政に対する不満もあれば、地域のトラブルを相談しに来る人もいる。また、サイレント・マジョリティと呼ばれる、なかなか声をあげない一般の人からも声を聞けるキッカケになればと、川口町長は考えている。「(『町長席』に限らず)何かあれば、役場に来て頂きたいですね」。

 住民と行政がもっと顔を合わせ、より良い町にしたい。川口町長も役場の職員も、住民たちへ積極的に近づこうとしている。

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