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2012年6月8日

学生が「建築」した空間で、地産地消なオーガニックを―成安造形大学・カフェテリア「結」紀伊國屋(2)―

大津市仰木の里東 成安造形大学
カフェテリア「結」紀伊國屋

店内は木の落ち着いた空間で、学生たちが手掛けたテーブルやイス、照明器具もオシャレ。カフェを運営するBlueberry Fields 紀伊國屋の岩田さんは「未来を担う学生さんたちに、ちゃんとしたものを食べてもらいたい、お母さんの気持ちで作っています」

学生たちの想いが詰まった建物で、母の思いを食事に込めて

学生たちの努力の結晶、想いがつまった建物。そこでカフェテリアの運営をしているのが、同校の公募で選ばれた有限会社Blueberry Fields 紀伊國屋。「堅田の商工会に相談し、複数の企業にプレゼンをしてもらいました。『食と住のコラボレーション』をコンセプトに、地域の素材を使い、こだわりをもって作っている人に運営して頂きたいと考えました」(大岩剛一教授)。

特性カレーランチ(サラダ付き)550円。このほか、棚田ランチは650円~、パスタランチは500円、ケーキセットは500円~。安売りをするのではなく、適正価格で良い物をと考えている。大学の広報室担当者であり、同大卒業生でもある田部さんによると「ちょっと特別な日に使っている学生が多いようですね」

そのなかで、同社の内容がダントツによかった。代表取締役の岩田康子さんは「滋賀県内の食材を使って自分たちで作る。地産地消で行いたいと思いました」。元々、大津市内でブルーベリーの栽培を30年以上続け、無農薬有機栽培で育てられた食材を使ったフランス料理店を経営している同社。地域の素材をふんだんに取り入れ、適正な価格で提供したいと考えている。
「未来を担う学生さんたちにちゃんとしてものを食べてほしい。そういったお母さんの気持ちで作っています」。特性カレーランチでもサラダ付きで550円。社会人であれば「安い」と感じるが、学生にとっては少し値が張る。大学の広報室担当者・田部美雪さんも「お友達の誕生日とか、ちょっとしたときに使っている学生が多いようですね」。それでも人気は高いようで、比較的来店者の少ない時間帯に取材したものの、複数の客が談笑しながら。

「命を支えるのは食です。体を作っていくものを学生さんたちに食べてもらいたいですし、活動できる大切さを伝えたいと思っています。土を耕すものとして『これっ』と思えるものを提供していきたいですね」。

棚田ランチB(750円)は魚か肉かどちらかで作られている。「棚田ランチはご飯中心です。仰木は田園地帯で棚田が多いので、この名前にしました」。ご飯には玄米や雑穀が加えられており、ヘルシーで栄養も満点。「週替わりに内容を変えていますが、メニューそのものは開店以来変わっていません」。地元主婦にも愛される地産地消なオーガニック。ぜひ、あなたも

同店には学生だけではなく地域の主婦や子ども連れの来店者も多い。「大学と地域のコラボも大切です。学生さんと地域の方々とをつないでいく役割を果たしたいと思い、『結』という名前にしました」。提供するメニューも、思いも、継続していきたいと岩田さんは考えている。
「夜は『ゆいばーる』という、ちょっとお酒も飲めるようにしています。学生さんと教員の方々が楽しく過ごせるようになっています」。学生と地域、学生と教職員。みんなの想いが詰まった建物で、みんなの想いが結ばれる。多くの人たちの笑い声が、今日も店内に暖かく広がっている。

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