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シネマ365日

2012年7月12日

リプレイスメント (2000年 スポーツ映画)

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監督 ハワード・ドイッチ
出演 キアヌ・リーブス/ジーン・ハックマン/ブルック・ランドン

セカンドチャンス

 リプレイスメントとは代理選手。フットボールシーズンの終盤、スター選手らが年俸アップを要求してストに突入したワシントン・セネティネスのオーナーは、かつての名監督ジミー(ジーン・ハックマン)に泣きつく。ジミーは自分の采配にいっさい口をださないことを約束にリプレイスマンを集める。人生に敗退しダメ男の烙印をおされた男たちに「2度目のチャンスに賭けろ、そして勝て。お前たちは生まれ変わる価値があるのだ」とジミーはよびかける▼大試合のここ一番にミスをしてチームを惨敗させ、失意のうちに引退し今はクルーザーの貝殻掃除で暮らしているファルコ(キアヌ・リーブス)、刑務所から試合期間だけ仮出所したアール、俊足だけが取り柄のベイトマン、借金で首のまわらない酒場のオーナーのグリフ、耳の聞こえないブライアン、押し相撲で怪力をみせる元相撲取りジャンボら個性豊かな「代役」たちが集合した。リーダーはMFのファルコ。しかしスト中の選手たちの妨害といやがらせにあい、お互いのことをまったく知らない選手たちは連携ができず第1戦敗退。彼らのミッションは4戦のうち3勝してプレーオフに進出することだ。ジミー監督は「どうせ」という諦めのただようチームを励まし、どんな強敵にも弱点はあると戦略を練り、第2戦に臨む▼ワシントンチームのチアリーダー、アナベル(ブルック・ランドン)は、いろんな過去はあるかもしれないが、スター選手の傲慢さのない彼らに好感を持つ。彼女が募集するチアガールにナイトクラブのダンサー2人が応募してきた。アナベルは彼女らを受け入れただけでなく、もっと仲間をよんできてくれと頼んだ。試合中、華やかなチアガールの演技に異変が生じた。ナイトクラブチームが艶然と、あえぎながら独自の演技をやりはじめたのだ。観衆は目が点。敵チーム選手も審判も生ツバを飲み込む。敵の監督は「腰を振るのをやめさせろ」絶叫するがそんな規則はない…このころ世論もまた奮戦するリプレイスメントを応援していた。ストだとか何とかいうが、あいつらは年俸800万ドルももらいながらやっていることは職場放棄だ、人をバカにするなと声高に批判しはじめたのだ▼リプレイスメントが2勝目にこぎつけたとき、オーナーは花形選手の1人がストをやめ現場復帰すると告げる。リプレイスメントたちをさんざん妨害した首謀格だ。オーナーがあげた理由は「ファルコは大勝負に弱い」ジミーはなぜ自分を選んだのかときいたファルコに言ったことがある「最後はハートだ。ハートのあるやつが勝つ。お前にはそれがある」最後の1勝をかけたフィールドで、しかしリプレイスメントたちは力をだしきれない。自己中心のMFの指示に従わないのだ。劣勢の理由を記者に聞かれ監督が答えた「ハートがないからだ」中継をみていたファルコは決心する。「お前らが弱いからこのざまだ、17点もリードされて勝てるはずがない」休憩中のロッカーでわめくスター選手に「いや勝てるよ」入り口にファルコが立っていた▼リプレイスメントとはそのとき限りの契約で、試合がすめばもとの職業にもどる。どんなに活躍したところで契約金がでるわけでもCFのオファがくるわけでもない。しかし負け犬だった男たちが勇気と自信をもってこれからの人生に踏み出せる、そのセカンドチャンスを与えようとする大人の男を演じ、やっぱりジーン・ハックマンがいい味だ▼整った容貌の熱血青年を演じることの多いキアヌだが思春期は複雑だった。3歳で父親が家を出る、母親の再婚と再離婚、こどもたちはオーストラリア、ニューヨーク、トロントと移り住み転校をくりかえす。キアヌは高校のアイスホッケー部で頭角をあらわし、冬季五輪のカナダ代表を夢に練習するが怪我で挫折。勉強に身が入らず退学、高校を中退した。彼はもともと舞台の子役出身だ。演劇をつづけながら「スピード」でブレークしたのが30歳。遅咲きだった。2012年に「47RONIN」が控える。赤穂義士の47人にからむ架空の男性カイがキアヌの役。大石内蔵助に真田広之、吉良上野介に浅野忠信、カイの恋人に柴咲コウらしいよ。

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