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イベントガイド

2012年7月17日

過去の地震・津波を知ろう ―歴史を現代の防災に活かす―

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大阪歴史博物館特別企画展
大阪を襲った地震と津波

展示品「嘉永七年大坂大地震つなみ」(一枚刷 大阪歴史博物館蔵)。嘉永7年(1854年)に安政東海地震と同南海地震が相次いで発生。展示品は、主に南海地震による大坂での津波被害を記録した瓦版。水色で示された浸水地域は現在の大阪市大正・浪速・西区に及ぶ。また、津波で安治川口と木津川口に停泊中の大船が市中の堀川に入り込み、道頓堀などにかかる橋を破壊、多数の死傷者が出たことなどを伝えている

大阪歴史博物館特別企画展「大阪を襲った地震と津波」7月25日(水)から8月26日(日)まで開催

東日本大震災から1年4カ月が経過しようとしている。その間、被災地の復興へむけた活動が続けられている。だが、依然として課題は多く、作業はなかなか進んでいないのが現状。被災している方々に一日も早く日常が戻ってくることを願うと同時に、地震や津波の恐ろしさを改めて感じる。
その一方で、私たちは地震や津波に対する心構えができているだろうか。住まいや勤め先で地震に遭遇したら。津波が襲ってきたら。食料の確保など物質的な問題はもちろん、今いる場所から一番近い避難所の把握など、知識的な準備もしている人は、はたしてどれくらいだろうか…。

展示品「長原遺跡杭の折れ地層剥ぎ取り」(大阪文化財研究所蔵)。地層の上部と下部をほぼ水平に分断させる水平断層という活動により、杭が引きちぎられている。1099年に発生した康和南海地震などによって引き起こされたと推測されている

大阪歴史博物館で7月25日(水)から始まる特別企画展「大阪を襲った地震と津波」では、大阪で発生した過去の地震・津波の歴史を振り返り、現代に活かして欲しいという考えから開催される。担当の同館学芸員・飯田直樹さんによると「歴史上、大阪は津波被害と決して無縁ではありません。しかも(現代は)広範囲にゼロメートル地帯を抱え、高度に地下街が発達している大阪は、津波に対して最も警戒しなければならない都市として、専門家から警告を受けています」。
過去、大阪では1361年に正平南海地震が発生、溺死者だけで数百人を数えた。1707年に起きた宝永地震では溺死者が2万人にも達し、1854年の安政地震では溺死者が400~600人にも上るという。
「現在の大阪では、津波被害に対する啓発活動や防災意識の向上が課題だと考え、今回の企画展を開催することとなりました。地震や津波は誰にでも襲ってくるものですから、すべての方に見て頂きたい内容です」。小さな子どものいる保護者にも、ぜひ見て欲しい。

「『うちの子は地震が起きたときの避難のやり方を知っているだろうか』と不安に思われている方などにお勧めしたいです。東日本大震災でも、小学校での避難の仕方で被害に大きな違いがでました。普段の学校・家庭での防災教育も有効な災害対策の1つであることが示されたわけですが、この企画展が家庭で災害時の避難訓練などを話し合われるきっかけになればと期待しています」。
なお、同特別企画展は常設展示観覧料(大人・600円〈540円〉、高校・大学生400円〈360円〉。中学生以下と大阪市内在住の65歳以上などは無料。〈 〉内は20名以上の団体割引料金。7・8月は「家族でお出かけ節電キャンペーン」参加施設として〈 〉内の料金に割引)で観覧できる。

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