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2012年7月20日

国の特別天然記念物・オオサンショウウオが絶滅の危機!?

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京都府京都市下京区歓喜寺町(梅小路公園内)
京都水族館 展示飼育部 魚類担当 佐藤亜紀さん

京都・鴨川で在来種と外来種のオオサンショウウオの交雑が深刻化

 「水と共につながる、いのち。」をコンセプトに、今春オープンした京都水族館(京都市下京区)。一滴のしずくから始まる京の川から大海原まで、9つのゾーンで構成された館内では、世界最大級の両生類・オオサンショウウオの展示コーナーが来館者の注目を集めています。




 国の特別天然記念物であるオオサンショウウオは、およそ3000万年前から姿を変えていないことから「生きた化石」と呼ばれ、その生態の多くはナゾに包まれています。京都水族館では京都市内を流れる鴨川で捕獲された在来種・外来種・交雑種の計10個体を飼育しており、水槽での展示のほか、イラストや生息分布図・模型などさまざまな方法で紹介しています。

 飼育スタッフの佐藤亜紀さんは、これまで淡水魚を担当した経験はありましたが、オオサンショウウオを中心に飼育するのは初めて。「昼間は石の下でじっとしていることが多いので、体調管理するのが難しくて」と苦笑しますが、オオサンショウウオの生息環境が激変している今、「飼育し、情報を発信することはとても大切なこと」と、表情を引き締めます。

 鴨川では、元々在来種のみが生息していましたが、1970年代に食用として輸入された外国産のオオサンショウウオの一部が野生化したと考えられています。その後、在来種と外来種の交雑種が増え、京都市の調査では鴨川で捕獲された約200匹のうち在来種はたった4匹という結果も報告されています。
 交雑種は繁殖力が強く食欲も旺盛で、現状のまま放置すれば在来種が絶滅してしまう可能性も…。「京都市民に身近な鴨川で深刻な生態系の変化が起きています」という佐藤さんは、「水族館を訪れた方がオオサンショウウオをきっかけに、環境問題に関心をもっていただければ」と話しています。