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2012年7月30日

女子高生三銃士、見参!  ―奈良県立奈良朱雀高校フェンシング部―

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奈良県立奈良朱雀高校
フェンシング部

新入生3人が、女子フェンシングの星目指す

 昭和59年に奈良で開催された「わかくさ国体」。それにあわせ、県内では3つの高校でフェンシング部が創設された。昭和57年に創部※1した県立奈良朱雀高校フェンシング部も、そのひとつだ。
 顧問の村田敬史教諭(情報工学科長)によると「なかなか普及しない競技ですが、やり始めると面白く、ハマります」。現在、県内の高校でフェンシング部があるのは同校を含めて2校。競技そのものの難しさだけではなく、用具などの費用が他のスポーツに比べて高額なことや指導者不足なども影響してか、3校のうち1校は廃部となった。同校でも一時部員数が低迷したが、現在は8名の部員が日々、高みを目指して切磋琢磨している。

 その8人のうち、3人は女子選手。今年入部したての一年生だ。「(女子が入部し)県立西の京高校と女子団体戦を行うことができました。県内で女子団体戦が行われたのは、約30年ぶりです」。フェンシングの団体戦は3人一組で行われる。西の京高校にも1年生が2人入部し、既存の部員とあわせ3人の女子部員がいる。「(西ノ京の部員と)一緒に練習することがよくあります。相乗効果もありますから」。


 女子部員本人たち――中脇晴香さん・中東ちひろさん・小島彩菜さんにも話を聞いた。フェンシングをやろうと思ったきっかけは?「見学に来て、雰囲気がよくて楽しそうだったから」と中脇さんと中東さん。一方の小島さんは「父が学生のときにやっていたので」。では、初めてフルーレ※2の剣を手にした際は、緊張しました?
 「しました! どうしたらよいか、何をしたらよいかわからなくて」(中脇さん)「えっ? 私はそんなことなかったよ」(中東さん)「私も、それまでに触ったことなかったけど、緊張はとくに」(小島さん)と、2対1。ただ、思っていた以上に練習が辛いのは、3人とも共通しているようだ。
「練習中、同じ姿勢で止まっていることもあるので、足がしんどいですね」(中脇さん)「足や手で普段使わない筋肉を使いますから、それがちょっと」(中東さん)「体力的にしんどいです……」(小島さん)。入部して3か月弱。土曜・日曜もほぼ練習があり、ほとんど休みはない。練習で夜遅くなることもあり、大変さやしんどさが少しずつ、頭でも体でもわかってきているようだ。

 それでも、女子3人、一緒に戦えるから楽しみもある。3人とも異口同音に「試合で勝てた時には嬉しいですし、女子のみんなや先輩たちとしゃべっているときは楽しいですね」。そしてもちろん、向上心も。国体予選の団体戦に出場する中脇さんは「1つでも多く勝ちたいです」。同じく団体戦と、インターハイの個人戦にも出場する中東さんは「上級生ばかりと対戦することになりますが、良い技を試合で出して、1人でも多く勝ちたいです」。
 「3人はフェンシングを始めて、まだ3か月弱。競技の面白さも大変さも、充分には理解していないとは思います。(でも)個人だけではなく団体でも大会に出場でき、団体だから得られるものもあります。そういった、フェンシングの面白さを伝えられたらと思っています」(村田教諭)。

※1 創部当時は県立奈良工業高校
※2 フェンシングの種目のひとつ、フルーレは基本種目とされている