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2012年8月13日

送る人たちの立場に立ってお手伝い。 良いお葬式を作り上げていく

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名張市黒田
メモリアルホール紫蘭

メモリアルホール紫蘭 館長 林 重美さん(56歳)

 葬儀社というと、どういったイメージを抱くだろうか。メモリアルホール紫蘭(しらん)で館長を務める林重美さんは「以前は『亡くなった人を相手にしている』と、敬遠される方もいらっしゃいました」。ただ、映画「おくりびと」の影響や、高齢化のため葬儀そのものが増えたこともあり「今は(葬儀社に対する認識が)変わってきているように思います」。




 人間、誰しも葬儀は経験する。ただ、自分が喪主となり葬儀を執り行うとなると、初めての人が多くなる。大切な人を失い、何もわからない中、葬儀社の言うがままに式を進め、後になって「ここをこうしてくれればよかったのに」「アドバイスが欲しかった。助けてくれなかった」と悔やむ人も少なくない。林さん自身、そういった体験をしている。

 「30代で(親を)送る側になりました。当時は違う業界で接客業をしていましたので、どうしていいかわからず、葬儀社が頼りでした」。しかし、結果は葬儀社の言いなり。「受付や、参列して下さった皆さんへのお食事が心配になったりしました。もっとアドバイスしてほしかったですね」。だからこそ『遺された人の立場に立った葬儀を』という思いは強い。



 「(前職も含め)葬儀社で仕事をして10年になりますが、この仕事はサービス業・接客業だと思っています。(喪主は)20代、30代の若い世代の方もいれば、私より年上の方、70代で初めて喪主を務められる方もいらっしゃいます。そういった方々の立場に立って、良い葬儀ができるようにお手伝いができればと思っています」。

 葬儀を行う人たちの気持ちを汲み、気持ちを込めて執り行う。故人が花好きな人であれば花を多く飾るなど、その人その人にあった葬儀を行う。中には、予算や死因などデリケートな問題を抱えているケースもある。事前打ち合わせの段階で、相手の言葉の中から事情を探り、気を配る。
 「一通り葬儀が終わった後、『良いお葬式でした』とお礼を仰って頂くこともあります。この仕事をしていて本当に良かったと思います」。


 葬儀のスタイルも多様化し、規模の小さなお葬式が増え、葬儀社の収支は厳しくなっている。それでも、林さんは「儲け主義には走りません。心のこもった、(喪主の)立場に立った葬儀を行っていきます」。と信念を貫く。
 「大切な方との最期の時間を、少しでも心置きなく過ごして頂けるよう、これからも送る方々の想いを汲み、皆様が望む葬儀を作っていきます」。