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2012年8月7日

「和」と「絆」。お仏壇は家族の中心 仏事コーディネーター 福増久史さん

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三重県伊賀市
株式会社福増仏壇 仏事コーディネーター 福増久史

株式会社福増仏壇 代表取締役社長
仏事コーディネーター 福増久史さん(49歳)

 先祖を祀る大切なお仏壇。その製造直売や清掃・修理を行っている福増仏壇の2代目・福増久史さんが父親から店を継いだのは30年程前。「父は販売が主でしたが、私は作ったり修理したりする方。『職人』というのはおこがましいかもしれませんが、京都や滋賀などで修業して参りました」。
 業界内の資格である仏事コーディネーターも取得。「以前は販売が多かったですが、(景気の影響もあり)最近は清掃や修理のお話が多くなりました。伊賀地区で(清掃・修理の)技術的な部分では(ここまでできる店は)当店のみです」。一つひとつ、丁寧に仕事をしていく。

 「仏事コーディネーターとして、お客様が求めているサポートをしています。宗教や家族構成など環境、相談事をしっかり伺った上で(販売や修理などの)お話を進めます」。初めて仏壇を購入する、子どもがいない、ひとり娘が嫁いだ、大きな仏壇があるが子どもの家に移るのに置き場がない、故人の仏壇や遺品をどうしたらいいか、などなど…ときには悩み相談になることもある。

 「まずはお客様の思いを聞くこと。それが大切だと思っています」。相談した方も心を開き、話がスムーズに進む。「名張からいらして下さる方もいらっしゃいます。対面で接し、仕事をさせて頂いてる。1つひとつ、ご縁といいますか、人とのつながりでお声をかけて頂いています。ありがたいことです」。では、清掃や修理の際に気をつけていることは?
 「技術的なことはもちろんですが、気持ちです。お仏壇はパーツを細かく取り外せますが、それらすべて、お客様が手を合わせ、拝む物。仏像だけではなく、一つひとつのパーツを大切に扱います」。
 時には仏壇が大きすぎて、依頼主の自宅から出ないケースもある。その場で分解し、工場で清掃・修理したこともある。「さすがにその時は、お客様も驚かれていましたね」。元通りになるのか、不安になる人も少なくない。「私どもではお店の近くの工場で清掃や修理をしています。希望される方には(作業を)ご覧頂いています」。

 福増さんの好きな言葉は「和」と「絆」。「お仏壇は家の中心。先祖を敬い、手を合わせる場所です。近年、ご先祖に対する想いが薄れ、親子や家族の関係も希薄化しています。それでも、家族やご先祖との絆を大切にしておられる方もいらっしゃいます。親子3代でお仏壇選びに来られる方もいらっしゃいます。そういった、先祖を敬う心、家族の絆を、お仏壇を通じてお伝えできればと思っています」。