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2012年8月1日

同じ命の仲間・コウモリの本当の姿を知ってほしい 「大阪のコウモリを調べる会」浦野信孝さん

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大阪府堺市
「大阪のコウモリを調べる会」 浦野動物病院院長 浦野信孝さん

ナゾに包まれた生態を調査して誤解や偏見を解き共生を呼びかける

 「何となく怖い」「ドラキュラの手下みたいで不気味」…。コウモリに対して、そんな先入観や偏見をもっていませんか?「でも、本当はとってもかわいくて、人間の役に立つ動物なんです」。そう話すのは、「大阪のコウモリを調べる会」の浦野信孝さん。誤った先入観や偏見を解くため、地道な活動を続ける浦野さんの調査に同行しました。



 浦野さんの本業は、大阪府堺市にある動物病院の院長。10年以上前、奈良県内で行われたコウモリの観察会に参加したことがきっかけで、その愛らしさと不思議さにすっかり心を奪われてしまったそうです。
 7月上旬の夕方、浦野さんと兵庫県猪名川町にある使われなくなった導水路を訪れました。この季節は、コウモリの出産シーズン。無用な刺激やストレスを与えないよう、親コウモリがエサを食べるため外に出たタイミングを見計らって導水路に足を踏み入れました。

 ヘッドランプに、天井からぶら下がる無数の赤ちゃんコウモリが照らし出されます。ここで出産するのはキクガシラコウモリという種類で、大阪近郊の出産地は3~4カ所しか分かっていません。
 コウモリは生後約40日で乳離れし、自分でエサをとることができるようになります。そのためキクガシラコウモリの赤ちゃんコロニーを観察できるのは、一年でもこの時期だけのとても貴重な機会なのです。


 浦野さんのこれまでの調査によって、大阪近郊の繁殖地や季節ごとの棲みか・移動など、コウモリの生態が少しずつ分かってきました。でも、研究者が少ないこともあり不明な点が多く、環境の変化がコウモリに与える影響も懸念されています。「コウモリは森の害虫を食べてくれる、人間にとって益獣」と話す浦野さんは、「同じ大切な命の仲間として、これからもコウモリの生態を調べ、正しく伝えていきたい」と話しています。

コウモリに関する情報や問い合わせは、 大阪のコウモリを調べる会メール/urano2@cyber.ocn.ne.jp

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