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イベントガイド

2012年8月9日

注目! スキタイの黄金美術。 ウクライナの国宝級資料が勢揃い

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MIHO MUSEUM

大阪歴史博物館特別展「ウクライナの至宝」9月15日から開催

 南に黒海を望み、東にはロシア連邦が隣接。日本から約8000西に位置する国・ウクライナ。1991年に独立し、翌年に日本と国交を樹立。その20周年を記念した特別展「ウクライナの至宝―スキタイ黄金美術の煌めき―」が大阪歴史博物館で開催される。
 同館の学芸員・寺井誠さんによると「この展示会は広島・山梨を巡回し、大阪が最後になります。外務省やウクライナ大使館からも後援を頂いており、ウクライナの国宝級資料がたくさんやってきます」。
 なかでも注目なのが、スキタイの黄金美術。「ゴリュトスという弓矢入れには、極めて写実的な人物・動物表現があります。紀元前4世紀頃のもので、ギリシャ系工人が作ったと考えられています。『猪頭付き剣と鞘』も想像上の猛獣グリフィンとライオンがシカを襲う装飾が今にも飛び出してきそうです」。

 他にも、金の胸飾りの人物・動物はゴリュトス以上に写実的で、立体的に表現されている。「これはウクライナの超一級品国宝。実物は門外不出です。今回は非常に精巧に作られたレプリカを特別コーナーで展示します」。
 では、担当学芸員として、ぜひ見て欲しいところは?
 「なんといっても動物表現の面白さ。例えば、タテガミのある勇ましいライオンが草食動物に襲いかかっている場面がいくつかあり、非常に写実的なのですが、タテガミのあるライオンはオス。実際はメスが狩りをするので、オスが動物を襲うことは少ないですよね。他にも、タテガミがあるのに乳房のあるライオンもいます。スキタイの世界では勇ましい、強い象徴としての『タテガミのあるライオン』が存在するのでしょうが、実際はライオンの生態について、よく知らなかったんだろうなと思えます」。
 一方、胸飾りにあるヒツジは、現代のヒツジと違い毛が短い。「これは原生種のヒツジを表していると思われ、約2500年前の家畜を知る上で貴重な歴史資料と言えます」。他にも多くの動物表現があり、どれも写実的で見応えがある。
 「今回は天王寺動物園や動物写真家の方などに写真をご提供頂き、スキタイの動物表現と実際の動物写真を対比して見られるようにしています」。海外の歴史・美術好きはもちろん、動物好きも楽しめそうだ。
 「お子さんと来られる方は、ライオン、ヒョウ、ヒツジなどの動物がどこにいるか探して見るのも面白いですよ。それに、装飾品が好きな方も楽しんで頂けるのではないでしょうか。特に、世界の女性を魅了するブルガリにもあるような蛇の指輪はお薦めです」。
 また、同展では歴史資料とともに、現代のウクライナの写真パネル展示も行う。「昨年の福島の原発事故以来、ウクライナというとチェルノブイリを連想してしまうのが実情だと思いますが、それがウクライナのすべてではありません。さまざまな形でウクライナを知って頂けたら幸いです」。
同特別展観覧料は大人1200円(前売1000円)、高・大生800円(同600円)。それぞれ団体割引有り(中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方〈介護者1名含む〉は無料)。また、同館常設展示観覧料との共通券は大人1680円、高校生1120円。なお、プレゼントコーナーで同特別展の招待券を抽選でプレゼントしています。応募期間は8月20日(日)まで。くわしくは こちら

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