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2012年8月17日

笑顔と夢を乗せたトロッコ列車  初の女性運転士が「出発進行!」

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海洋堂フィギュアミュージアム

全国でも珍しいディーゼル機関車の女性運転士 さりげない心配りで思い出に華を添えて

 清流が岩肌を洗う保津川渓谷を眼下に臨みつつ、軽快に走るトロッコ列車。降り注ぐ陽光を浴びて走る列車を運転しているのが、嵯峨野観光鉄道(京都市右京区)初の女性運転士・荘(しょう)真弓さんです。
 幼いころから電車が大好きだった荘さんが、嵯峨野観光鉄道に入社したのは2002年。当初、乗車券の販売などを担当していた荘さんは、2006年、旅先の静岡県で大井川鉄道に乗車した際、一人の女性乗務員に出会います。「イキイキとしてパワフルで。本当に楽しそうに仕事をしている姿を見て、『わたしも絶対運転士になりたい』って思ったんです」(笑・荘さん)

 ところが当時、社内ではJRのOBが運転士を務めるのが慣例でした。どうしても夢をあきらめきれない荘さんは、通勤途中、たまたま同じ列車に乗り合わせた社長に直接思いを伝えます。
 その後も機会がある度に、社内で熱い思いを伝え続ける荘さん。その願いが通じて2011年、嵯峨野観光鉄道が自社で運転士を養成することを決めたときには、晴れて第一期生に選ばれました。
 学科と実技試験を経て、2012年6月に念願の免許を取得。7月6日には全国でも珍しいディーゼル機関車の女性運転士として、片道25分の運行を初めて一人で担当しました。
 荘さんが乗車中、安全とともに常に心掛けているのが、「お客様に楽しんでいただくこと」。観光鉄道であることを忘れず、景勝地に差しかかったときには列車のスピードを落とすなど、女性らしい心配りで乗客の思い出づくりに華を添えています。
 運転士になる夢を果たした今、「将来は車掌としても業務にあたりたい」。笑顔で話す荘さんの瞳は、輝くレールの彼方を真っ直ぐに見つめています。

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