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グルメ

2012年9月20日

100年の伝統。大阪のぶどうとワイン作りをこれからも -カタシモワインフード株式会社-

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神戸市立小磯記念美術館

ワイン畑のある風景を残しつつ、日本人の口に合う味を

 大阪がぶどうとワインの産地なのをご存じだろうか。柏原市では明治時代からぶどう作りとワイン製造が受け継がれている。
 なぜ、大阪でぶどう、そしてワインなのか。同市でぶどうとワインの製造を続けているカタシモワインフード株式会社の営業部・山本哲史さんによると「明治時代、国策として山梨県でぶどうとワインの生産が始まりました。大阪では明治9年、山梨から甲州ぶどうの苗木が大阪を含む6つの府県に配られ、栽培が始まりました」。

 当初、大阪でぶどうを栽培している人が少なく試行錯誤したが、同社創業者の父である高井利三郎氏になどよって同市堅下が開墾され、昭和初期には大阪が生産量全国1位になった。「現在でも北海道に次ぐ全国7位、デラウエアは全国3位です」。

 ただ、台風などの影響で収穫直前に落下し、食用として流通できなくなることもしばしばだった。そこで、利三郎氏の子・作次郎氏がワイン作りを開始。「山梨は国策でワイン作りを始めましたが、大阪は自主的に始めたためノウハウがなく、日本酒の杜氏を招いて手探りでスタートしました」。
 それだけ歴史のある大阪のぶどうとワインだが「大阪の方でも、あまりご存じないと思います」。そこで同社ではたこ焼きに合うスパークリングワイン「たこシャン」(750ml・2310円)を製造するなど、大阪ワインの普及に努めている。
 たこシャンを初めて飲んだという40代女性は「デラウエアの香りと甘み、後味の余韻がいいですね。食事と一緒に頂くと食べ物がよりおいしくなりますし、お酒好きにはたまりません!」。記者もたこ焼きや鰹のタタキ、煮物などと一緒に頂いたが、どの料理とも相性良く、飲めば飲むほど飲みたくなるおいしさ。「日本で製造しているワインですから、日本人の舌に合う、日本食に合うワインを提供したいと考えています」。

 また、100年続いてきたぶどう畑の広がる景色を残したいと、同社では放棄地となった畑を管理する活動も行っている。「後継者不足や高齢化などで辞められる方も少なくありません。この景色を100年先も残したいですし、放棄地畑を『宝吉畑』にしたいと思っています」。契約農家やボランティアなど多くの人たちからも支えられ、今年も多品種のぶどうがたわわに実っている。



 「今年はぶどうの出来が良いんです! 白ワインは9月半ば、赤ワインは10月半ばに新酒が登場します。これからも、ワインとぶどう畑を通じて、多くの方に元気と笑顔を届けたいですね」。

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