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2012年9月29日

地産地消 姫路・播磨の酒・食文化を守り伝える

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日本民家集落博物館

陸海で日本酒を熟成 姫路市内でバルなどさまざまな独自の取り組み

 兵庫県姫路市の酒類専門店「エルデベルグ平井」(平井誠一・社長)は、1961(昭和36)年の創業以来、食生活の洋風化を早くから予見し、ウィスキーやブランデー・ワインなど、充実した品揃えで多様化する顧客の嗜好に対応してきました。さらに独自ブランドの焼酎・日本酒・梅酒などの開発・販売や地域密着型の飲食イベントを企画するなど、新時代の旗手として、地元食文化をけん引しています。
 1989(平成元)年、平井さんは旧生野銀山(兵庫県朝来郡生野町)の管理会社の門を叩きました。「酒は寝かせたら(熟成させれば)もっとうまくなる」との信念を抱く平井さんが着目したのは、1200年の歴史ある生野銀山の坑道。「坑内は、年間を通じて10~11度、湿度90%。この安定した条件下でじっくり熟成させた最高の日本酒を味わっていただきたい」。2年間にわたる平井さんの熱意が実り、1991(平成3)年から始まった坑道内での貯蔵酒は「岳」と名付けられ、同店を代表する銘柄となりました。
 その後、欧米で視察や交流を重ねる一方、兵庫県たつの市・室津沖では牡蠣養殖筏を使い「海と宇宙のリズムに揺られた」(平井さん) 日本酒とワインの海中熟成を手掛けるなど、独創的な取り組みを続けています。
 今年6月にはバル形式の「錦町Salute!!」(サルーテ=イタリア語で「乾杯」)を市内の商店街で初めて企画・開催した平井さん。1店舗につき1種類のワインと、ワインに合うお店自慢のひと皿が味わえるカジュアルなスタイルが好評で、「次回は違う場所で、いずれは姫路市全体が盛り上がるイベントにしたい」と夢を描いています。
 播州平野と播磨灘の豊かな山海の幸に恵まれた姫路市。いつも時代も料理と酒が食卓を彩ってきたように、守るべきものと変わり続けてゆくものとの調和を求めて、平井さんの挑戦は続きます。

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