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シネマ365日

2012年10月25日

オーストラリア(2008年 歴史劇映画)

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監督 ハズ・ラーマン

出演 ニコル・キッドマン/ ヒュー・ジャックマン

冒険活劇ファンタジー 

監督・主演男女優がオーストラリア人。映画の前半はこうだ「第二次世界大戦勃発前夜。イギリスの貴族レディ・サラ(ニコール・キッドマン)は、牧場経営にたずさわりなかなか帰国しない夫を訪ねオーストリアに渡る。しかし夫は殺害、牧場の牛は盗まれ、サラは残る1500頭の牛をダーウィン港まで運び、食肉業者に売ることにする。サラはドローヴァ(牛追い)と呼ばれる男(ヒュー・ジャックマン)に協力を頼む。ドローヴァはなにか秘密ありげで人に心を開かない男だ。牧場にはナラという少年がいて彼はアボリジニと白人の混血。性格がよくてサラはナラを可愛がる。さてドローヴァやナラや牧場のアルコール依存症の会計士ら、男も女も一丸となり、困難を極める1500頭の牛の大移動が始まる。しかしサラの牧場の支配人フレッチャーは、北オーストラリア一帯の大地主カーニーと組んでサラの土地を奪うため彼女を窮地に陥れる必要があった。彼らは牛を暴走させ水に毒を混ぜ、あらゆる手段で妨害する。サラたちは水を得る最短距離である砂漠の横断を決行する。人間が入ったことのない砂漠を、ナラの祖父キング・ジョージが手引きする▼ここまでてんこ盛りだったのに、後半がまだあるのだ。いっそ休憩くらい入れてほしいね。サラとドローヴァの恋物語をはさんで…絵のような恋愛だけどヒュー・ジャックマンはときどきXメンと勘違いしそうになる…戦争が始まった。アボリジニの子供たちを両親から隔離する政策が後年〈盗まれた世代〉と呼ばれることになるのだけど、この映画ではナラが強制収容所に送還される。戦争で大儲けを企むフレッチャーは爆撃で妻が死ぬ。妻が死んだら彼は財産の分前が入らなくて文無しになることになっているらしく、やけくそでナラを殺そうとする。ナラは彼の子なのだ。おじいちゃんが手練の長ヤリでフレッチャーを一刺し。ドローヴァもサラももうケンカはしない、二人で牧場を守り故郷オーストラリアで生きようと決心。ああだ・こうだの結果大団円に至る▼長いのだよなー。2時間45分は。それに日本軍はオーストラリア本土に上陸なんかしていませんよ。ましてアボリジニの子供たちの隔離先の島で、脱出を阻止しようと銃撃戦を展開するなんて、憎まれ役もいいかげんにしてほしい。確かに爆撃はしたけどわざわざ史実を曲げて映画にすることないだろ。捕鯨反対のシー・シェパードの黙認といい、怨みでもあるのか。それにCGばかり多用してひとつも迫力がない。港の全景はほとんど全部つくりものであることがすぐわかって、ハリポタが今にもほうきにのって登場しそうな、どこかでみたことのある風景になってしまった。それならそれで楽しいアドベンチャードラマに徹すればよかったのだ▼バズ・ラーマン監督は2001年「ムーラン・ルージュ」でキッドマンと組み、2004年シャネル(♯5)のコマーシャルで再び起用、120秒という異例の長さ(長いのが好きですね)で250人のエキストラ、3000万ドル相当の宝石を使い、キッドマンのギャラだけで3億8000万円だったのですって。最近あまり出演作が、少なくとも話題作がないのは、稼ぎすぎたうえの休養なのか。以前ほどの貪欲なところが見受けられません。大きなお世話でしょうが、2006年最もギャラの高い女優となり、2007年「フォーブス」誌の「エンタテイメント業界で資産の多い女性トップ20」の18位にランク。2008年同じく同誌の「高額なギャラの割にコストパフォーマンスの悪い俳優1位」に。この不名誉は同年の「オーストラリア」のヒットでさぞ挽回できたことでしょう。

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