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シネマ365日

2012年10月27日

氷の微笑2(2006年 サスペンス映画)

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監督 マイケル・ケイトン・ジョーンズ

出演 シャロン・ストーン/デビッド・モリッシー/デビッド・シューリス/シャーロット・ランプリング

「氷の方程式」再び

「氷の微笑」から14年。悪女キャサリンが帰ってきた。シャロン・ストーンは48歳になっています。彼女はでもこの3年後「まだまだこれからよ」とばかり、すっぱりヌードになっているのだから、いつまで脱ぐのか見当つかない。本作の制作費7000万ドルのうち1400万ドルはシャロン・ストーンのギャラだった。約11億円か。シャロンの気合が入っているおかげが、映画は前作につづき大ヒットしました▼「氷の方程式」は相変わらず。キャサリンの妖しさに振り回され何もかもなくし、人生を棒にふる…今回の標的は大学教授の精神科医マイケル(D・モリッシー)だ。テムズ川を猛スピードで走っていたスポーツカーが橋から転落、運転していたキャサリンは脱出、同乗していたサッカーのスーパースターは死亡。担当の刑事ロイ(D・シューリス)は初動捜査でキャサリンにチョメチョメと翻弄され、何が何でも逮捕してやると怒りに燃える▼マイケルの離婚した元妻が残忍な手口で殺害され、ロイ刑事にまつわる悪徳の影が明らかになり、鍵をにぎる新聞記者は殺され、マイケルの昇進人事は覆される、そのすべてにキャサリンが先回りして手を打っていた。関係者が消されていくとともにマイケルへの疑惑の輪は刻々狭まる。マイケルはキャサリンとの悪夢のようなセックスにのめりこむ。一筋縄でいかない危険な女が大好きな結果こういうことになるのだから、いうなれば「身から出たサビ」よね。それをかくまでドラマティックに盛り上げるから、どうしても劇画的になります。キャサリンは人気作家でしょ。会話が知的だし肉体は露出的だし、家は豪邸、金はうなっている、きわどい会話もセンスよくさらり、そんな女が自分と寝たがっている…マイケルは後先見えなくなって人さまの分析どころじゃない▼男も女もキャサリンに吸い付けられる。いくらなんでも「ちょっとおかしいやろ」と普通の感覚ならアホらしくなるのだけど「氷の方程式」ではキャサリンの一人勝ちになる。知的な女医先生(C・ランプリング)まで、マイケルをこきおろしてキャサリンに味方する。あんまりや、という気がする。すべての罪をマイケルになすりつけ、精神科医を主人公にした自分の小説がベストセラーになって、意気揚々ほくそえむキャサリン。こんなこと、許していいのか、と思うことさえ無力感を覚えるのがこの映画なのだ▼さてロイ刑事のD・シューリスだけど、古くは「太陽と月に背いて」で、ランボー(レオナルド・ディカプリオ)の相手ヴェルレーヌを怪演した。最近はハリポタの「アズカバンの囚人」で狼人間ルーピンを演じている。精神科医マイケル役のD・モリッシーはどういう偶然か、彼の妻は精神分析の創始者ジークムント・フロイトの孫だ。

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