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グルメ

2012年11月10日

家庭で楽しむボジョレーヌーボー〈3〉  ワインの歴史と奈良

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いにしえの奈良の都でも、ヌーボーを楽しんでいたかも!

 「ヌーボー」とはフランス語で「新しい」という意味。フランスではボジョレヌーボーの他の新酒は「プリムール」と呼ばれていて、その中に「ボジョレ」も含まれます。最近はイタリアやチリのヌーボーなども輸入されるようになりました。 10月下旬から11月初旬にかけて「国産ヌーボー」も多数販売されます。奈良ホテルのチーフソムリエ・神崎庄一朗氏に「奈良とブドウの深い関わり」についてお話を聞きました。
 ブドウは遙かシルクロードを経て、中国・朝鮮半島へと広まり、終着点である飛鳥京や平城京にも伝わりました。元興寺の僧道昭が遣唐使として入唐し、ブドウの種を持ち帰ったという史実もあります。
 日本を代表する品種・甲州ぶどうを発祥させたのは、奈良時代の僧行基とも言われています。718年に行基が甲斐の国の日川のほとりで修行した際、満願の日に薬師如来が霊夢になって現れました。その手に宝印とブドウを持っていたことから、霊感に従い大善寺を開き、その近辺でブドウの栽培を始めたのです。
 このように日本におけるブドウ栽培の歴史は長いものの、主に果物として消費され、本格的にワイン造りが行われるようになったのは明治になってからです。
 
 「ワインは和食に合いますか」
 ワインは和食にも合いますが、日本のワインが合うことも多いですね。肌が合うというのでしょうか。もちろん日本食には日本酒が合うのですが、ワインの方が味の幅が広いので、よりピタっと合うものを見つけることができるのです。 
 同じ産地のお酒と食べ物は味が合うし、理にかなっていることも多いですよ。例えばキリッと冷やした辛口のシャブリと生牡蠣は最高の組み合わせですが、シャブリ地方は牡蠣の産地でもあり、ブドウ畑の地層深くから牡蠣の化石が多く発見されています。ブドウが牡蠣殻のミネラルを吸い上げて育っているのですから、相性がいいはずですよね。さらに酸味の強いシャブリには殺菌効果があり生牡蠣を安全に食せます。殺菌作用は赤ワインより白の方が強いのです。

 記念日や誕生日のお祝いの席には華やかなワインが似合います。時には遥かな歴史や産地に想いを馳せながら、会話を楽しんでください。