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トピックス

2012年11月24日

綿畑で農地復活! 柏原コットンファームプロジェクト

岡村製油株式会社
綿実サラダ油セット

行政と地元企業がコラボして、市民とともに農地再生の第一歩

 明治以来、ブドウ・ワインの産地 である大阪府柏原市。また、江戸時代には綿栽培が盛んで、良質な「河内木綿」は全国的にも知られていた。棚田も連なり、美しい農村風景が広がっていた。
 ただ、現在は農業従事者の高齢化などにより、放置された農地――遊休農地が増加している。それに歯止めをかけ、かつての風景を復活させようと、行政と地元企業、それに市民が一体となって綿の栽培に取り組んでいる。同市産業振興課によると「今年の3月に柏原コットンファームプロジェクトを立ち上げました。遊休農地化していた1000平方メートルの農地で和綿・洋綿を栽培しています」。

 大阪府と柏原市、同市内に本社がある 岡村製油株式会社や農業機械の大手メーカー・株式会社クボタ(本社・大阪市浪速区)などの企業がタッグを組み、荒れていた遊休農地を開墾。
 「2000本ほどの苗を市民の皆様に植えて頂きました。管理は岡村製油さんが中心となって行いました」。収穫時には『収穫祭』という市民参加型のイベントも開催。「綿を収穫するのは初めてという方が多く、採る瞬間の感触が面白い、たくさん採れてうれしいと、お子さんから大人まで楽しまれていました」。収穫した綿の一部は市民が紡ぎ、しおりを作った。「糸を紡ぐのが難しいのですが、それも(市民に)楽しんで頂けたようです」。
 同じく収穫した種は岡村製油が少量での搾油を検討中。綿についても製品化を検討している。「柏原には染色工房も多くありました。そういった特色を活かすなど、市民の皆様から提案を頂いたり、商工会や市内にある教育機関などと連携して、地元の意見を持ち寄りながら柏原市の特産になるものを作っていきたいですね」。
 同事業は今年が初の試み。その経過や結果を検証し、行く行くは農地の面積を拡大していきたいとしている。「アンケートでは、ボランティアとして農地の管理や栽培作業を手伝えると回答された市民の方も多くいらっしゃいました。『市民や地元農家と協働した地域の活性化』を目指して、皆様の力もお借りできればと思っています」。
 官民一体となった同事業。柏原にブドウ畑と綿畑の美しいコントラストが広がる日は、そう遠くないかもしれない。

細く紡いだ綿を縦糸・横糸にして織ったもの