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2012年11月27日

柚子味噌で、来年も無事息災を  ―河内長野市・盛松寺―

監督 ジーン・ネグレスコ
出演 ソフィア・ローレン/アラン・ラッド/クリフトン・ウェッブ

弘法大師ゆかりの寺、年末の風物詩

 京都と、真言宗の聖地・高野山を結ぶ高野街道。その道中にある河内長野市は平安時代より皇族や公家・武家・庶民に至るまで多くの人々が往来、発達した。
 その河内長野市にある高野山真言宗・盛松寺(せいしょうじ)では、毎年12月21日に「柚子味噌」を参拝者に振る舞っている。住職の橋成明さんによると「元々、この地は(真言宗の開祖である)弘法大師が泉州・槇尾山へ修行に向かう巡錫の途中、昼食をおとりになったところです」。
 その際、村人たちが集まり、当時流行っていた疫病から助けてほしいと懇願。「大師様は壇を築かれ、ご祈祷なされました。そして、村人たちに水利の確保や排水路の整備などを指導するとともに、冬至の日に柚子味噌を食べれば体も健康になり、疫病に罹らなくなると、柚子味噌の製法をお教え下さいました」。
 後に疫病の猛威は治まり、村人たちは改めて弘法大師に感謝。また、弘法大師が座った跡地に大きな楠が育ち、信仰の対象となった。江戸時代になり、その大楠で弘法大師像を製造、本尊に迎えて開かれたのが盛松寺だ。

 「1200年前から口伝されてきた製法にのっとり、柚子味噌を作り続けて参りました。元々は内々に配っておりましたが、40年ほど前から、多くの方に(柚子味噌を)知って頂きご利益をと思い、『終い弘法』である12月21日、皆様にお配りしております」。
 柚子味噌は檀信徒二十数名が集まり、3時間半から4時間を費やして作られる。中をくり抜き、種を取り除き、実をペースト状になるまで丹念に砕く。そこに味噌を混ぜ合わせ、くり抜いた皮の中に収める。
 「ある程度寝かしておくと味が柔らかくなりますので、例年、12月19日に作ります」。その数、およそ700個。お供物ゆえ、無料で持ち帰る人もいれば、「お気持ち」を置いていく人もいる。
 「当日は今年一年を無事に過ごさせて頂いた報恩感謝の法要を午後2時から行います。また、当院で作りました甘酒のご接待もございます。多くの方に大師様由来の柚子味噌をお食べ頂き、新年も無事息災にお過ごし頂ければと思っております」。
 なお、当日は9時から始まり、柚子味噌は無くなり次第終了。