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2012年12月14日

上空を旋回し別れを告げた愛しのコハクチョウ “コハクチョウの楽園”再建を目指して

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兵神戸市立須磨海浜水族園庫県神戸市須磨区若宮町
神戸市立須磨海浜水族園 ラッコ館

調査研究・環境整備など活発な取り組み

 4500km離れたロシアのツンドラ地帯から飛来する、冬の使者・コハクチョウ。滋賀県草津市志那町の琵琶湖岸・志那浜はシーズン中、コハクチョウを見るために1万5000人もの人が訪れる人気スポットですが、近年は湖岸工事や環境の変化・釣り人らのマナーの低下などにより飛来数が激減しています。
 こうした現状に危機感を募らせ、コハクチョウが安心して越冬できる環境を守ろうと、さまざまな活動に取り組んでいるのが「環境ボランティア 草津湖岸コハクチョウを愛する会」(横川栄仁・代表)です。なかでも吉岡美佐子・事務局長のコハクチョウに対する愛情はひとしお。その想いの原点は11年前に遡ります。
 「志那浜を飛び去ったグループがもしかすると、石川県羽咋市にいるかもしれない」。吉岡さんがそんな情報を知ったのは、2001年3月。「現地に行っても志那浜のグループと確認できるだろうか」。半信半疑で深夜羽咋市に到着しましたが、夜が明けるにつれ、辺りがコハクチョウの鳴き声と羽音で騒がしくなってきました。「水面を見ると志那浜でひと冬ともに過ごした24羽が、首を振ったり、羽を広げて出迎えてくれているんです」 

 ほかのグループが飛び去っても24羽は離れようとせず、ますます確信を深めた吉岡さん。再会を果たし思いを遂げたように翌日、24羽は北に向けて飛び立ちますが、鳥たちは思いがけない行動をとります。「まるで別れを惜しむかのように上空を何回も何回も旋回して、やがて雲の中に消えていったんです」。飛び去る姿をカメラに収めようとしていた吉岡さんは、その時、涙があふれてシャッターが押せなかったといいます。
 かつては100羽以上が飛来していた志那浜を、「コハクチョウに選ばれた特別な場所」という吉岡さん。再び志那浜がコハクチョウの楽園となる日を夢見て、11年前の感動を胸に、きょうも仲間たちと保護活動に取り組んでいます。
志那浜にコハクチョウが飛来するのは12月中旬から3月初旬。飛来状況については「環境ボランティア 草津湖岸コハクチョウを愛する会」のHPをご参照ください

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