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2012年12月14日

ノロウイルス・ロタウイルスの注意点(2)

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監督 フレッチャー・マークル

大津市民病院小児科部長・中嶋敏宏さんに聞く

 秋から冬にかけて感染・発症のピークを迎えるノロウイルス。冬から春にかかりやすいロタウイルス。いずれも感染経路は同じだが、その予防法も同一だ。
 「まずは手洗いの施行です。(ノロウイルス・ロタウイルスともに)消毒用のアルコールは効果がありませんから、石鹸を使用して流水でよく洗い流すことが大切です」(大津市民病院小児科部長・中嶋敏宏さん)。トイレの後や調理する前の手洗いは必須だ。

 また、便や吐しゃ物の処理も十分に行いたい。トイレ内で嘔吐・排便した場合は便器内の便や吐しゃ物を流すだけではなく、ドアノブなどの消毒も必要。「ハイターなどの次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液が、効果があります」。
トイレ外で便や吐しゃ物を処理する際は、乾燥する前にビニール袋で密閉し、ウイルスが外に出ないようにして廃棄する。「便や吐しゃ物が床や衣服などに付着した場合も、乾燥する前の処理が重要です」。床などは入念に消毒し、衣服などはビニール袋で密閉して次亜塩素酸ナトリウム系消毒液で消毒してから廃棄するか洗濯を。
 「ノロウイルスもロタウイルスも85度で1分間加熱すると不活化します。絨毯など次亜塩素酸ナトリウム系消毒液を使用すると脱色してしまう恐れがある場合、アイロンなどのスチーム機能を使って加熱すればよいでしょう」。一方、食品も十分に加熱すれば感染するリスクは軽減できる。
 「ノロウイルスもロタウイルスもウイルスに対する治療法はなく、発症した場合には水分をしっかりとり脱水症状を防ぐなど、対処療法になります」。だからこそ、予防が肝心。特に子どもがいる家庭では手洗いの徹底や料理を作る際の加熱処理といった予防法をしっかりと行いたい。
なお、ロタウイルスに関してはワクチンがある。「昨年から使用できるようになりました。発症を7割から9割は予防できますから、効果はかなり高く、重症化も防げます」。任意接種のため、費用は全額自己負担。「(大津市民病院では)費用は3万円程度と決して安くありません。ただ、ロタウイルスは必ずしも安全な感染症ではなく、脱水症状や合併症を発症する危険性もあります。(ワクチンで)予防しておいた方が良いでしょう」。
 わが子や孫を守るため、選択肢のひとつとしてぜひ検討を。

(了)

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