女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

特集「アニマルフェスティバル」

2012年12月25日

特集 「それ行け アニマル・フェスティバル」レーシング・ストライプス(2005年 家族映画)

Pocket
LINEで送る

監督 フレデリック・デュ=ショー

出演 ブルース・グリーンウッド/ヘイデン・バネッティアーノ/M・エメット・ウォルシュ

行くぞ、ストライプス 

この映画、アメリカの国内外あわせ約9000万ドルを稼ぎだしました。動物たちの声を演じている顔ぶれがダスティン・ホフマン、ウーピー・ゴールドバーグのオスカー俳優はじめ、ディズニー映画でお馴染みの、歌手でもありモデルでもあるマンディ・ムーア、映画と舞台の両方で名脇役を務めるジョー・パントリアーノら超一流だ。彼らが機嫌よく出演を引き受けたのはそれなりのわけがあるのだろう▼物語は土砂降りの夜、あわてて引越しするサーカス団が荷物をひとつ、雨の降る道の真中に置き忘れて行った。そのカゴから縞模様の耳がのぞき長い顔が現れる。うわ。シマウマの赤ちゃんではないか。そこへ通りかかったのが農場主のノーラン(ブルース・グリーンウッド)。戸惑いながら農場に連れて帰る。16歳の娘チャニング(ヘイデン・バネッティアーノ)は、動物園にわたすという父を説得し、ストライプスと名付け農場で飼うことを許してもらう。夜もふけ納屋に農場の仲間たちが新入りの品定めに姿を現す。ポニーのタッカー(声がD・ホフマン)、母親みたいにみんなの世話をやくヤギのフラニー(W・ゴールドバーグ)にオンドリやペリカンのグース(J・バントリアーノ)。あの子を仕込んであげなさいよというフラニーにタッカーは、それはもうできないよと、なんだかこの農場、わけありみたいなのだ▼数年後ストライプスは成長した。競馬が名物のケンタッキーのこの町で競走馬は町中の花形だ。ストライプスも走りたくてたまらない、いつかは競走馬にと競馬場で練習するサラブレッドたちを柵の外から見ながら夢をふくらませていた。ノーランの妻は名騎手だった。ノーランは伝説といわれた名調教師だった。事故で落馬した妻と馬を失ってから馬の世界から足を洗い農場をやっている。どうも娘は母親の血を引いたらしい。しかもストライプスを走らせたがっている。サラブレッドの中でも意地悪なオスのトレントンはシマウマスを軽蔑し、息子のプライド(馬の名前)に「あんなやつとしゃべるな」と差別するから、息子とその仲間のサラブレッドたちはすっかりストライプスをバカにする。でもメスの白馬のサンディ(マンディ・ムーア)はストライプスをやさしくなぐさめる。彼女は障害飛越の世界チャンピオンだ。若いオスのサラブレッドたちはますます面白くない▼競馬場の女理事長はノーランが調教をやめてから、ひとつも自分の馬が優勝できないのを根にもち、ノーランとチャニング、彼女が可愛がるストライプスを目の敵にする。競馬場の掃除婦をしているチャニングは、ある日競馬好きの老紳士に呼び止められた。彼はこういうのだ「あのシマウマは走りたがっているぞ。それに君もお母さんの血を受け継いでいる」老紳士ウッジーはノーランの長い友人だった。彼はストライプスのタイムを測り、大会に出せと強力に進めた。大衆の面前で恥をかかせたい理事長は、参加費5000ドルを払うなら出場してよい、ノーランが勝ったらサンディを譲る、負けたら自分の厩舎の調教師に戻ることを条件に出した▼調教が始まった。父も娘もストライプスも農場の仲間も本気だ。フラニーは農場に伝わる競馬優勝の写真を、何枚もストライプスにみせ何か気がつかないかたずねる。何度も見たというストライプスにもう一度みよ、と言う。すると、どの写真にも堂々たるサラブレッドのかげに小さなポニーが映っている。タッカーだ。優勝のかげにタッカーあり。タッカーが調教と戦略の名伯楽であることをフラニーはストライプスに教える。ライバル・プライドはありとあらゆる機材を整えた、競走馬用ランニングマシーンでコンピューター管理のもとにタイムをあげていた。ストライプスたちのトレーニングとくれば重い荷車を引く、トラクター代わりに土を耕す、チャニングを乗せて走る…思い出しません? そう「ロッキー4 炎の友情」のオマージュですね。ロシアの殺人マシーン、ドラゴは最新機器のもとに科学的トレーニングを、かたやロッキーは雪原を走り丸太を持ち上げ、アナログの訓練で勝負に臨む。あらゆる妨害を乗り越えついにきた大会の日。サラブレッドの中にまじり小柄なシマウマが現れただけで場内は嘲笑の渦。競馬をばかにするな、帰れとヤジが飛ぶ。ストライプスはただ無心。目の前のまっすぐにのびた一本の道を見つめる▼これじゃどんな俳優も出たがるだろう。9000万ドルも当然だろう、だれだって胸が熱くなる。そう思ってしまう映画だ。エンディングに流れる歌を紹介しよう。素敵な歌だ。長いから三番だけにする「ゆうべ今までとちがう夢をみた/小川に映る月を追いかけていた/天の星たちが静かに輝くなかを/ぼくは走り続けて丘を上がった/大勢の人々とゴールが見える/とてつもない夢/でもぼくは誓う/雲より速く風のように走ろう/素敵な君の微笑のためなら/不可能な壁なんかない/気にするものか/みんなとちがっても僕はけっして負けない/インコースを突っ走るんだ」

Pocket
LINEで送る