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特集「アニマルフェスティバル」

2012年12月30日

特集 「それ行け アニマル・フェスティバル」ジュマンジ(1995年 ファンタジー映画)

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監督 ジョー・ジョンストン

出演 ロビン・ウィリアムス/ボニー・ハント

「どんどん」が聞こえる 

どんどん。どこかで聞こえる太鼓の音。その発信源だった木の箱は「ジュマンジ」と書かれたゲーム盤が入っていた。1869年ふたりの少年がおびえながら森の奥に埋めた「ジュマンジ」は1969年、ニューハンプシャーで靴製造業の名家の息子に生まれたアランがみつけた。アランがガールフレンドのサラと、箱に書いてある説明書の通りサイコロをふると、いきなりアランは箱の中のジャングルに閉じ込められ、サラはお化けのような昆虫に追いかけられ家から逃げだした。26年後。アランの父の靴工場は倒産し、屋敷は荒れ放題、そこを買って民宿にするという婦人が、姪と甥であるふたりの姉弟を連れてやってきた。両親の事故死以来心を閉ざしている姉弟は叔母さんの留守に「どんどん」というかすかな太鼓の音を聞く▼屋敷のなかの古ぼけた屋根裏部屋にあった木の箱をみつけ、サイコロを振るとなんと26年前に閉じこめられたアラン(ロビン・ウィリアムス)が、38歳のおじさんになってジャングルから戻ってきた。「ジュマンジ」の魔力をアランから聞いた姉弟は、魔力をなくすにはゲームのサイコロをルール通り振って「あがり」にしなかればならないと知り、ゲームを最期までやるぬくことを決心「ジュマンジ」からつぎになにが現れるか知っているアランは及び腰だったが、姉弟の勇気に説得されあとひとりのゲーム参加者サラ(ボニー・ハント)を探しだし、サラがサイコロを振った…▼出るわ、出るわ。アランを狙う殺し屋ハンター、性悪のサルの軍団、人間を追い出しベッドにねそべるライオン、なにもかも締め上げる太い長い植物の根。ジュマンジのお告げがこう現れた「地面が揺れるが地震ではない」顔を見合わせる4人。どこからか伝わる響きに本棚がふるえ、本が雪崩おち、床が隆起し地響きとともに動物の大暴走が襲来した。サイ、アフリカゾウ、シマウマ、カバが群れをなして疾走し町は洪水であふれかえる。パトカーはサルが占領し住宅は木の根に破壊された。4人の行く先では殺し屋が待ち受け、アランに散弾銃をぶっぱなす▼「ジュラシック・パーク」の特撮チームが映像化したシーンはこの映画のみどころのひとつ。突進するサイやシマウマやカバ、歯を剥きだして人間を威嚇、暴行するサル集団などノンストップの迫力で、制作費6500万ドルに対し2億6200万ドルの興行収益をあげる大ヒットとなった。特撮技術オンパレードの有無をいわさぬ牽引力だ。ジュマンジがつぎつぎ呼び出す、サルや動物や木の根や昆虫が悪夢のように人間を襲うなど、ファンタジーですまない危険なゲームなのだ。それをおわらせるにはサイコロであがるしかない。家は倒壊、殺し屋はあきらめない、病院は負傷者で満員、どことなくブラックな様相を映画は呈してくる。ジュマンジとは悪のゲーム使いなのだ。それがわかったときはおそかった▼もうこうなったらやるところまでやって、はやくこいつを閉じ込めるしかない。アランは気の弱い、いつも「いじめ」にあう少年だったが、勇をふるってリーダーシップをとる。そんなアランにサラはひかれていくが、愛を告白している暇はない。世界は破滅かというぎりぎりでアランのサイコロが「あがり」を示す。ゾウもサイも殺し屋もサルもライオンも、雪崩をうって「ジュマンジ」の箱に吸い込まれ、世間はすべて元通り。気がつくとアランとサラは1969年におり、工場は繁栄し両親は健在だった。ふたりは小箱を川に流し成長して結婚した。1995年のクリスマス・パーティーで、二人は「姉弟」である少年少女に紹介される。タイムトリップしていたときに知った「靴工場の倒産の真相」「姉弟の両親が事故にあった理由」それらが繰り返されることをアランとサラは「ジュマンジの世界」にいたおかげで避けることができるのだ。姉弟の両親にスキーに行く事を中止させ(彼らはそこで事故にあう)、つつがない未来を招く。こうなると「ジュマンジ」って悪夢どころかハッピーの源だったわけ。川に流された木の箱は海岸にたどりつき、砂浜で遊ぶこどもたちの声が聞こえている。またここで一波乱おこすのだな、ジュマンジは。スピーディーに展開する動物たちと物語の特撮で飽かせません。サルがオートバイを運転して人間をあざわらうところなんか傑作でした「どん、どん」。

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