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特集「われらのダイナソー」

2013年1月25日

特集 「われらのダイナソー」 イギリスITV特番 プレヒストリック・パーク (2006年 ファンタジー映画)

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生存その劇的なもの 

 古代野生生物を絶滅から救い出し、プレヒストリック・パークで保護するプロジェクトが発足した、という前提である。登場する主なキャラクターは、パークの園長に動物学者のナイジェル・マーベン博士(本人)。獣医のスザンナ。飼育と園内管理全般を受け持つボブ。全体は6編から構成される。第1話は白亜紀の肉食恐竜ティラノサウルスを、絶滅から救おうとするが残されたのは子供2匹、姉弟の運命はどうなるという「よみがえるティラノサウルス」。第2話でタイムスリップするのは氷河時代だ。絶滅に瀕しているマンモスは食糧危機だけが絶滅の理由ではなかった、いちばん大きな理由は乱獲する人間であることを博士は知っていた、しかも毛のはえた巨大古代サイに襲われる「マンモスを引き受ける」。第3話は先史時代の中国で翼竜の飛行を目撃する「翼竜」。第4話、南米で肉食鳥とサーベルタイガーの親子の救出を試みるが、サーベルタイガーが生息する環境で捕獲動物であるトクソドンが激減、獲物が捕らえられず絶滅は目の前に迫るサーベルタイガー。子供を授乳するにも体力の弱った母親は乳がでない。あわれにも子供は母親の乳首をくわえたまま餓死する「サーベルタイガーを救え」。第5話のトラベル先は恐竜が出現する以前の3億年前。そこにいたのは巨大な昆虫である「昆虫の家」。現代に生きるワニの先祖がいた。バスのような巨大なワニを捕獲するのが大冒険の第6話「巨大ワニ」だ▼隕石がふりそそぐ寸前、博士はトリケラトプスとダチョウに似たオルニトミムスを救出するが、どうしてもティラノサウルスを助けたい。博士は母親と生き別れた2匹の子供恐竜を発見、サンドイッチをエサに(???)子供らをひきよせタイムトラベルに成功、姉弟をマチルダとテレンスと名付けるが、子供といってもティラノサウルスだ。特に暴君タカビー恐竜マチルダが引き起こすトラブルで、管理人のボブは頭をかかえどうし。マンモスのマーサは人間に姉を殺され、パークにきてからも孤独だった。ゾウの群れといっしょに暮らすが、ゾウのボスからなかなか受け入れてもらえない。食欲も失せ仲間から離れひとりぼっちで丘にいるマーサ。でもある日もちあがった恐竜大脱走のとき、マーサは身をもって小象をかばい、ボスはマーサをファミリーと認めた。いまやマーサはゾウの群れから尊敬されこよなく大切にされている▼ミクロラプトルは体に羽毛が生え、翼をもった小型の恐竜だ。今の鳥の先祖であり、巨大恐竜たちが踏みつぶした場所で生息する昆虫をたべて生存した。ミクロラプトルは高い木の上からグライダー飛行で昆虫にむかって滑空した。ここで博士を取り囲むメイロングという小さな恐竜は「安らかに眠る恐竜」という意味で、古代生物の化石として画期的な発見になった。その化石は小さな頭を羽毛と翼のなかに埋めて眠る姿で、それによって恐竜に羽毛があったこと、羽毛によって体熱を保温しほ乳類のような高い運動機能を獲得していたことが証明された。羽毛恐竜の子孫にティラノサウルスがいることも化石の調査で明らかだ。博士はミクロラプトルをパークに連れ帰るがいっしょにやってきたのがティラノサウルス4匹。体長18メートルの巨大恐竜の住まいづくりに、またもやボブは奔走する羽目に▼恐竜時代より前の石炭紀に生息したアースロプレウラは史上最大の節足動物。全長2~3メートルのムカデのような形をしている。石炭紀は酸素が35%もあったため(現代は20%)、昆虫が巨大化した。トンボも大きいしサソリも特大だ。ディノスコスというワニは全長12~19メートル、体重は最大9トン。自分の体長ほどの高さにジャンプする驚異の爬虫類。水中にすむ恐竜をエサとする。巨大ワニがいた地域が、なんと今は砂漠であるテキサスなのだ。白亜紀のテキサスは湖だった。博士たちは危険をおかして巨大ワニの捕獲を計画する。はたしてうまくパークまで送り込めるか。とにかくファンタジーとドキュメントとドラマがいっしょになったプレヒストリック・パーク。ここで保護された動物たちの背景には、残酷で悲哀にみちた歴史がある。気が遠くなる長い時間を経て、かつてこの地球上に存在したすばらしい動物たちは、生存そのものが劇的としかいいようがない。

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