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シネマ365日

2013年5月23日

アンダーワールド 覚醒 (2012年 アクション映画)

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監督 モンス・モーリンド/ビョルン・ステイン
出演 ケイト・ベッキンセール

帰ってきたベッキンセール

 ありうべからざる設定もここまで堂々としてくると、吸血鬼女と狼男は社会不適合者を代表する、ある種「選ばれた種族」みたいに錯覚してきたから不思議です。現にアメリカでは「トワイライト」シリーズにせよこの「アンダーワールド」シリーズにせよ、興行成績が断トツによく、続編の制作がたいへんスムーズにOKされるのだそう。二匹目でも三匹目でもいるかぎりドジョウはすくっちゃえって感じですね。とくに若い子たちの熱狂的な支持を得ているなんて、まったくよくわからんけど映画が面白いのは事実。黒いタイトなスーツに身を包んだケイト・ベッキンセールは、いまや腕利きの女処刑人を通り越して「アンダーワールドの顔」となりました。これで終わりだ、終わりだといいながらついに「5」まで行きついた「バイオハザード」は、だんだんお話が超越絵空事に近くなってきましたが、その点「アンダーワールド」はもともと人間の話じゃないですし、吸血鬼・狼男の似顔絵を見たこともなく先祖代々の家系図を調べたこともありませんから「ふうん、そんなこともあるのかもね」なんて妙に素直に納得してしまうところが、足が地についているというのでしょうか(ホンマかいな)▼本作もシリーズ4作目になりました。39歳となったもののケイト・ベッキンセールのアクションは相変わらず華麗だ。ライバル、ミラ・ジョヴォヴィッチがあまりにも超人化・鉄人化してしまったのに比べ、吸血鬼であるというのに人間くさいところを残している。だって12年間の冬眠、じゃなくて冷凍の間に娘をお産しているのですからね。ヴァンパイア(吸血鬼)とライカン(狼男)との間で死闘が繰り広げられてきた闇の世界(アンダーワールド)。話せば長いが悲しき宿命を背負った処刑人セリーン(ケイト・ベッキンセール)はヴァンパイア族からもライカン族からも追われたすえに人間にとらわれ「被験体2」となっていた。その間にも両種族間の覇権争いは続き、人類にはない力を手に入れようと人間までが争いに頭を突っ込み、三つ巴の抗争がひきおこされていた。セリーンが凍結されていたここアンティジェン社はじつはライカンの巣窟。人間の皮をかぶった狼たちが、表向きはライカンは絶滅したと安心させておいて、じつはひっそり最強のライカンを増産していたのだ▼セリーンと恋仲だったマイケルも凍結されているのですが、今回彼の出番はなし。そのかわり娘のイブが活躍します。彼女は女優オリビア・ハッセーの娘らしいです。布施明の子ではないのですがそれなりに母の面影がある(と思う)が、なにしろ地上に生息する唯一のハイブリッドで秘めたる能力は母親のセリーンでさえ想像がつかない。深手を負ってもたちまち回復する驚異の再生能力、襲ってくるライカンを最初こそ悲鳴をあげて逃げまわっていたが戦闘能力は本能とともに目覚めた。だから本作の「覚醒」は冷凍の母親の覚醒とその娘の覚醒のふたつがあるわけですね。イブの力といえば母親でさえ(…)開いた口がふさがらない。飛びかかってきたライカンの長い牙を剥いた口にガバっと両手をかけバリバリバリ、血煙とともに引き裂くのだ(キャー)いよいよ能力が発露するぞ、というときは彼女の顔が変わりまして、あどけない女の子が魔神のように変容する。じつに心臓によくない。被験体2である母親を脱出させたのは被験体1だった。それがイブだったとわかってセリーンさえ「ほんとにわたしの子」といぶかってしまいます。イブはお母さんが可愛がってくれないとこのたいへんな闘争のときに嘆くかと思えば、つぎのシーンはバリバリバリ・ガブーッですから、セリーンでなくても事態を飲み込むのにちょっと時間がかかったの無理ないのよ、イブ▼孤軍奮闘のセリーンにイブとか、このたびポリシーを同じくする吸血鬼族のイケメン、デヴィッドとか、市警察のセバスチャンが味方に現れるのは本シリーズはますます続行され、登場人物がふえていく前提とでもいうのでしょうか。でもそんなことほんとうはどうでもよい、内容なんかつべこべいわさぬアクションにつぐアクションの連続がこの映画の醍醐味なのです。ふー。

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