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2013年5月9日

母国の家族から届いた歓喜の「スラマッ!」(おめでとう!)

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アティ・クスミアティさん(インドネシア)
大阪府済生会中津病院

難関の外国人看護師国家試験に最後の挑戦で栄冠をつかむ

 幼いころから憧れていた看護師になって10年。さらなるキャリアアップを目指すアティ・クスミアティさん(36歳)は、2009年11月、経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補の第2期生として、インドネシアから日本にやって来ました。
 母国に夫と7歳・2歳(当時)の男児を残し、たった一人の来日。異国での心細さに加え、延期措置を含む4年間の滞在期間中に国家試験に合格できなければ帰国しなければならない重圧もありましたが、持ち前のバイタリティを発揮し、大阪府済生会中津病院(大阪市北区)での就労研修とともに、寮の自室で受験勉強に励む日々が始まりました。

 壁一面に漢字を貼るなど、学習方法にも工夫を凝らしたアティさんにとって、より効果的な学習と毎日の励みになったのが、寮母・田中美恵子さんとの交換日記でした。お互いの何気ない日常を綴り、分からない漢字や言葉があると辞書で調べる習慣は、当初、難しさに戸惑った日本語を身近に感じることができる、絶好のきっかけになりました。
 来日してから4度目の春、最後のチャンスにかけたアティさんのもとに、待望の吉報が舞い込みます。『誰よりも早く家族に喜びを伝えたい』。合格を告げると、国際電話の向こうからは「スラマッ!」(インドネシア語で「おめでとう!」) 。元気いっぱいの子どもたちの声は、遠く離れても家族が強い絆で結ばれていることを改めて実感させてくれました。
 「言葉も含めて、もっと医療のことを勉強したい」と話すアティさんの一番好きな日本食は、「田中さんのつくる、肉じゃが」(笑)。異国での暮らしにもすっかり溶け込み、「家族のことを含めた人生プランを、これからゆっくり考えたい」。日本とインドネシア、両国の家族と職場の仲間たちに支えられ、希望に満ちた第2の看護師人生が始まりました。

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