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2013年5月10日

滋賀県警察・女性第1期生が第2の人生をスタート 元・滋賀県警察 警部 清水美代子さん

今春大学に入学 40年前の初心に立ち返りカウンセラー資格取得を目指す

 滋賀県で戦後初めて女性警察官として採用され、13人の同期のうちただ一人、定年まで39年間勤め上げた清水美代子さん(60歳)が今春、大手前大学現代社会学部(兵庫県西宮市)に入学しました。大学では主に心理学を学び、将来はさまざまな心の悩みに応えるカウンセラーとして、相談事務所を開設したいと夢を描く清水さん。「自分の子どもよりずっと若い人たち」(笑・清水さん)とともに、「しっかり勉強しながら、充実した学生生活を楽しみたい」と期待を込めて話します。
 滋賀県警察が初めて女性警察官を採用したのは、1974(昭和49)年。「世のため人のためになる仕事」と迷わず応募した清水さんは、交番勤務や少年課などを経て、県警察本部警務部情報管理課次席(警部)として定年を迎えました。

 退職後は、これまでのキャリアを活かして大学の通信講座で心理学を学ぼうと考えていた清水さん。同じ滋賀県警察の警察官だった夫・信行さん(64歳)に昨秋、相談したところ思いがけない言葉が返ってきました。「どうせなら正式に大学に通って勉強した方がいい」。信行さんが家事をこなすなど、心強い後押しを受けて猛勉強した結果、清水さんのもとに大手前大学から「合格」の吉報が舞い込みました。
 3つの学部の枠を取り払って、すべての学部の専攻を自由に選択できる「ユニット自由選択制」を導入している同大学。「心理学だけでなく、自分の興味がある分野を幅広く勉強ができるのが、この大学に決めた一番の理由」と話す清水さんは、警察官の職務を通じて「人間にとって最も大切なことの一つは『心』だと実感した」と言います。
 「在学中に資格をとり、卒業後は寺子屋のようにささやかでも一人ひとりの心に向き合える場所をつくりたい」。40年前に誓った「世のため人のために」との“初心”に再び立ち返り、清水さんは新たな道のりを歩み始めています。