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特集「ディーバ(大女優)」

2013年6月13日

特集「ディーバ(大女優)」 シガニー・ウィーバー コピーキャット (1995年 サスペンス映画)

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監督 ジョン・アミエル
出演 シガニー・ウィーバー/ホリー・ハンター

相棒は「あのチビ」 

 びっくりする台詞が出てくる。シガニー・ウィーバー扮する犯罪心理学者ヘレンが、事件の調査に当たるモナハン刑事(ホリー・ハンター)を初めてみたとき、モナハンの相棒に「ナンなの、あのチビ」ときくのだ。シガニーは180センチ以上、ホリーは160センチあるなしで30センチ近い身長差。二人が並ぶシーンはさすがに避けていたが、でもよく言わせるよな「あのチビ」なんて。涼しく受けるホリー・ハンターもさすがオスカー女優の貫禄というところか。このふたりが劇中まったくそりが合わない。ある日サンフランシスコで講演していたヘレンは会場のトイレで自分がかつて分析した凶悪殺人犯ダリルに襲われ宙吊りになった。以来屋外恐怖症となって自宅に閉じこもりパソコンだけを相手にしてざっと1年。ダリルは目下死刑判決を受け刑務所にいる。女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。一連の手口をみてヘレンは過去の殺人事件の模倣犯(コピーキャット)だと警察に連絡する。モナハンは何度も電話してくるが名前を名乗らぬ通報者を逆探知し、それが高名な犯罪心理学者だと知って自宅を訪れる。ヘレンはよく来てくれたと歓迎するかと思いきや「あのチビ」と呼ぶタカビーだ▼こういうものすごい神経のゴーマン女が引きこもりになるものなのだろうか。なっているのだから仕方ない。先に進もう。ヘレンの自宅はサンフランシスコ湾を見渡す豪邸である。スイッチひとつで一枚硝子の窓にサーッとカーテンが開け閉めできるのだ。助手の男性が住み込みで買い物やらファイリングやらを手伝っている。仕事もないヘレンがなんでこんな贅沢ができるのだ。安月給のモナハンはヘレンに印税収入があり、ひょっとして新刊を書く情報ネタ探しのための協力かとも疑うが、殺人犯の狙いがヘレンだとわかってきて上司に保護を申請する。腹の中では仕事とはいえ「くそ。この性悪女」という思いがすてがたい。台詞にならぬ女優ふたりの目つきや語調の面白さが男性にわかるかな▼異常殺人はますますエスカレートしていく。丘の上に放置された若いヒッピーふう女性の全裸死体、ガソリンスタンドの駐車場で女性の死体が発見され謎めいた手紙とカセットがあった。警察署内ではモナハンの同僚が別件の発砲事件で流れ弾に当たり死亡。相棒をなくした「チビ」にヘレンは同情したのか、それとも私情をはさまぬモナハンを心のなかでは見なおしていたのか、お互いに歩み寄りをみせ、刑務所に収容されているダリルに接触した。ダリルはピーターという青年と手紙をやりとりし、有名な連続殺人の手口を教えていたのだ。劇中ヘレンが説明する犯罪はみな本当にあったことだ。ピーターはヘレンを誘拐し、一年前と同じトイレに宙吊りにする。ダリルができなかったヘレン殺しを自分が模倣して一連の犯罪を完成させるつもりだ。異変に気づいたモナハンが現場に急行するがあっさりピーターに撃たれる。逃げるヘレンは階段を上へ、上へと屋上にたどりつくがそこは屋外。目の前の風景がゆがんで歩けない。ピーターがせせら笑いながら狙いを定める。ヘレン危うし。そこはそれ、防弾チョッキを着用していたモナハンが追いついてガンガン撃ちまくるのです。きてくれたのね、チビ、とはいいませんが(やれやれ、このやろうザマ見ろ)とピーター(もちろん死体)の拳銃を蹴飛ばしてモナハンに走っていくヘレンの、あの後ろ姿はしゃいでいるじゃないですか。屋外恐怖症ってあっというまに治るのや~。いろいろ思うところのあるヒロインでした。トイレの宙吊りのシーンはスタントなし、シガニーが自分で演じ2回失神したそうです。

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