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特集「ディーバ(大女優)」

2013年6月21日

特集「ディーバ(大女優)」 シガニー・ウィーバー シャドー・チェイサー (2012年 アクション映画)

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監督 マブルク・メシュリ
出演 ヘンリー・カヴィル/シガニー・ウィーバー/ブルース・ウィリス

またまた悪役は楽しい 

 「エイリアン」から33年、シガニーがアクションに帰ってきた。しかもガンガンのビッチ(悪役)です。水を得た魚というべきか、久しぶりフル出場の悪役に気合が入りました。夜の高速でカーチェイスはする、逆さまになった車から這い出てくる、CIAの幹部でありながら同僚のブルース・ウィリスをケロっと裏切る、おまけにブルースは映画開始から20分で中途退場だからあとはシガニーの暴れまくりです。ぶっちゃけた話、のちのスーパーマンになるヘンリー・カヴィル君、この映画ではまだまだ頼りないのよね(彼のせいじゃなく脚本がなのだけど)。ウォール街の投資会社を経営しているヘンリー君はスペインのアリカンテに家族水入らずのヨットの旅に誘われる。親父が大使館勤務というブルースだ。風格ある登場で展開が楽しみだった。でもヘンリーは気がのらない様子。それもそのはず入った電話は「会社が倒産」。うなだれる息子に親父はクルージングで「元気だそう」と励ますが…会社がつぶれた翌日にヨットに乗って元気出る社長っておるのか▼彼がぼんやりしていたための操舵ミスで怪我人が。ヘンリーは海に飛び込んで泳いで薬を買いに行く。救急箱もないのかよ。こういうチグハグ感がズーッと終わりまで続く。わけのわからない襲撃を受けて父ブルースは死亡。ヘンリーは夢中で逃げるがなにしろ昨日までオフィスに座って「ああしろ、こうしろ」と言っていたにちがいない社長さんだし、スペイン語はさっぱりしゃべれないから町中を右往左往するばかり。大使館に飛び込んで父が暗殺されたことを告げると「そんな職員はいない」ブルースが死ぬ前に接触した同僚がシガニーです。彼女はブルースの「カバンを返せ」という頼みを「持っていないわ」と断るが本作はこのカバンを取り返すための追走劇だといってよい▼イスラエルの諜報組織モサドが現れヘンリーを銃撃する。貫通銃創を負います。ヘンリーのガールフレンドの友人という女医が消毒してくれますが「貫通」なのに傷口がひとつしかないのはなぜ? つぎはなにをやってくれるのだろう。ブルースの隠し子が登場します。それがたまたまであったヘンリーのガールフレンドだったという、ご都合もここまでという成り行き。ヘンリーは「父はほとんど家にいなかった。世界中の大使館に派遣されていた」そらどっかで娘もできるわな▼もういいや、シガニーのアクションにもどろう。悪役とは想像以上に楽しいというのがかねがね彼女の持論である。本作の悪役は複雑な性格で、銃をぶっぱなしたかと思うと絵画を見て沈思する。CIAのエージェントにとって銃とは体の一部だから銃を手にしたアクションは動きが本能的で自然であるはず…弾倉の補填もなかなか素早かったです。女優にとってのアクション映画とは全身全霊で挑まねばならず常に上をめざさねばならぬ、屋根から屋根に跳ぶだけかもしれないがジャンプを成功させるためには強い意志が要る、しかも頭で考えない、そういう思い切りのいいところがアクション映画の魅力だというのだ。元祖アクション主演女優としての経験がいわせるのでしょう。ブルースも同じ意見で、アクション映画は軽くみられるけどそうじゃない、とても難しいし大変なのだと異口同音だ。肉体の酷使という点だけでもそうだろうな、と思うよ。シガニーは63歳でこの役を引き受けている。たしかに飛んだり跳ねたり走ったりのアクションはなかったけど、それなりの小技で格好つけていた。50歳のときでも水着で全身をだす人ですからね。「マップ・オブ・ザ・ワールド」がそれですが、シガニーは田舎の主婦でした。ワンピースの水着の裾を指でひっぱり、お尻をもぞもぞ動かして体になじませるところなんか、神経が行き届いていました。

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