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2013年6月14日

“月の涙”ビワパールの輝き再び 琵琶湖産淡水真珠の再生プロジェクト

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滋賀県草津市

官・民・学が協同で琵琶湖産淡水真珠の再生プロジェクトを展開

 個性的な形状と気品のある輝きから“月の涙”と呼ばれる、琵琶湖産真珠「ビワパール」。その復活に向け、発祥の地である滋賀県草津市は、滋賀県立大学・地元志那町と協力して再生プロジェクトに取り組んでいます。
 ビワパールは、大正末期から昭和初期にかけて琵琶湖の平湖(草津市志那町)で民間業者がイケチョウガイを使った淡水養殖に成功したのが始まりです。1960年代半ばには県内の生産量が6トンを超え、海外からもバイヤーが買い付けに来るなど、最盛期の1980年には売上が40億円以上にも達しました。

 ところが、1980年代後半から水質悪化や水草の繁茂が一因とされるイケチョウガイの成長不良や、安価な中国産真珠の市場流入により生産量が激減。近年、県内の生産量は数十kgにとどまり、草津市内の業者は1社のみとなりました。
 このため危機感を募らせた同市は、2012年から3年間をかけてビワパールの復活に向けたプロジェクトを展開しています。昨年12月には、母貝(イケチョウガイ)の中に真珠の素になる別の貝の細胞片(真珠核)を埋め込む作業を実施。今年6月下旬には真珠の生育状況を確認し、11月には2度目の埋め込み作業が行われる予定です。

 草津市では、今後も漁場の改善や水質の向上に取り組むとともに、県立大学の研究データに基づいた科学的な養殖技術を導入し、良質で安定したビワパールの育成を目指します。また、将来的には、一つひとつすべて手作業で行われる真珠核の埋め込み作業を市民にも体験してもらい、技術の理解と継承を図る方針です。

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