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グルメ

2013年8月5日

老舗酒蔵が作る高槻伝統の味 寿酒造 株式会社 「富田漬」

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高槻市富田町
寿酒造株式会社

 高槻市富田地区は、知る人ぞ知る酒造りのまち。その伝統を守り続ける寿酒造株式会社(代表取締役社長・七代目蔵元・橋本憲治氏)は、江戸時代末期の文政5(1822)年に創醸した老舗酒蔵です。
 元々、摂津富田郷のお酒は江戸でも評判で、文献にも記録が残っていますが、寿酒造の創醸当時には灘の台頭などもあり、衰退しつつありました。そこで、菜種油を製造していた橋本氏が『摂津富田の酒造りの伝統を絶やさぬよう』と清酒製造を開始。以後、戦時中にも酒造りを絶やさず、地元に根付いた酒蔵として愛されており、現在では日本酒の他にも地ビールや焼酎なども製造・販売しています。
 ただ、寿酒造が造っているのはお酒だけではありません。高槻で江戸時代から受け継がれてきた地元の味・富田漬も好評です。

 高槻・服部地区の伝統野菜・越瓜(しろうり)を酒粕に漬けこんで作られる富田漬。同社製造部チーフの大宅義己さんによると「奈良漬のようにみりんや砂糖を使用しませんので、少し辛めなのが特徴です。漬けこむ期間が1カ月から1カ月半の浅漬けで、できたばかりのものは少し青みが残っています。時間が経つにつれ、全体的に茶色っぽく、古漬けのようになってきますね」。また、同社で作る富田漬は瓜を塩もみせず、つけ込み用の酒粕である踏み込み粕に塩を混ぜているため、高槻の各地で作られている他の富田漬よりもあっさりしています。
 「以前は近隣の方々のみに購入頂いてましたが、ネットでも販売するようになり、遠方からもご注文頂くようになりました。高槻から東京や名古屋に引っ越された方などが多いですね」。自宅で食べるだけではなく、年末のお歳暮など、贈答用に買われる方もいらっしゃるそうです。
 8月後半には今年の富田漬ができあがるのだとか。早々に買って浅いものを食べるも良し、しばらく待ってから購入するも良し。高槻伝統の味を堪能してみてはいかがでしょうか。
 ただし、毎年12月頃には完売してしまうので、ご注意を。
春に酒を絞った後の酒粕を熟成させるためタンクに入れる際、踏み込みながら入れていくため、踏み込み粕と呼ばれています。

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