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シネマ365日

2013年8月28日

テイキング・ライブス (2004年 サスペンス映画)

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監督 D・J・カルーソー
出演 アンジェリーナ・ジョリー/イーサン・ホーク/ジーナ・ローランズ

失地回復の大芝居

 大コケではなかったにせよ、ヒットだともいえず、アンジーはラジー賞にノミネートされたということで、あまり評価されなかった映画なのだけど、そうかな。わりとよかったと思うのだけど。この配役でアンジーはFBI捜査官やるのだから、犯人はだれかすぐわかるでしょ。キーファー・サザーランドが出演するので、犯人は(彼奴だ)と目星をつけた方は多いと思うけど、キーファーはなるほど、あやしげな雰囲気の、いかにもうさんくさい男という感じで現れるのだけど、あっというまに殺されちゃうのよ。なんのために出てきたのだ「カワイソー」っていいたくなる。とすれば残るはイーサン・ホークだけでしょう。あの線の細い、あごのとがったイーサンが、獰猛なアンジーにいかに対抗できるのかと思っていたらなんと、アンジーがイーサンに惚れてしまうのよね▼「わたし彼を愛しています」というアンジーに、事件は解決したのだからまあいいだろうと、上司は目をつぶる、ところがここでひっくり返る。証人となったジーナ・ローランズが「いや、これは息子じゃない」と遺体をみて断言した。ジーナ・ローランズは息子が殺人鬼であり、野放しにしていたらたいへんなことになるとわかっている。警察から帰りのエレベーターに乗ると背後から「母さん」そう呼んだのはまぎれもない息子の声。ここでイーサン・ホークの正体はあっさりわかってしまうのですが、おさまらないのは彼に惚れてラブラブ、セックス・シーンを熱演したアンジーだ。「えーッ。わたし犯人と寝ていたの」もともとFBI捜査官なんて、邪魔者がきたおかげで所轄の仕事がやりにくいと、アンチ・アンジーだった刑事なんか仲間の刑事が殺され「おまえのせいだ、このクソ女」とアンジーの横面をはりとばす。警察から逃走したイーサンの殺人はとまらない。アンジーは判断能力に問題があるとして解雇された▼それから七ヶ月。わびしげな町でひっそりと暮らすアンジー。スッピンでダブダブのテントみたいな服を着て、あっちの店、こっちの店をのぞきながら品物を選んでいる。手元不如意にちがいない。歩き方がおぼつかないのは大きいなお腹をかかえているからだ。アンジーは妊娠し、仕事はないしだれも知らないこの町で子供を産むのだろう。一人住まいだとすぐわかる町外れの粗末な家に帰り、紙袋をテーブルにおくとお腹をかばいながら台所に。ここで悪夢のようにイーサンが登場する。しばらく見ないうちにすっかり頭が狂ってしまったらしい。アンジーを愛しているとベトベト顔を舐めまわしたと思ったらガラリ形相を変え「あっちこっち家中に拳銃をおいているのはどうしてだ」(お前を殺すために決まっているだろ)。お腹の大きいアンジーを殴る、蹴る、突き倒す、あげくのはてに大きなお腹には包丁を突き立て「ざま見ろ。ケッケッケ」とニワトリみたいな顔で笑う。彼のとんがった顔って鳥に似ていますね。ところがだ、アンジーはお腹の真ん中に突き刺さった包丁をものともせず、近くのハサミを逆手ににぎるや「エイヤッ」ぐっさりイーサンの胸につきたてたのだ▼床にぶっ倒れたイーサンにアンジーはずるずるとお腹からハリボテをひきだす。妊娠は真っ赤な嘘。イーサンが必ず自分を殺しにくると確信していたアンジーは、七ヶ月の間妊婦を装って網を張っていたのだ。と書いたもののなんでイーサンが来ると確信するのかと聞かれるとよくわからないが、アンジーの復讐の執念がそうさせたと解釈しよう。もちろん解雇も芝居だった。アンジーはイーサンの死体のそばで「終わりました」事件解決を電話で報告する。アンジーこのとき29歳。まだどこかふっくらとした丸い感じが残っています。でも最近女優休業宣言をしました。どこまでがホントか知りませんが、芸能誌によると子供たちも思春期となり、そばにいる時間を確保したいそうです。残念だけど当分「ソルト2」はみられそうもないね。

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