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2013年12月18日

奈良時代からの伝統を今に受け継ぐ正統派蜻蛉玉

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山月工房 和泉蜻蛉玉

控えめでありながら、様々な色合いで鮮やか

 奈良時代から作られてきた美しいガラスの装飾品・蜻蛉(トンボ)玉。近年では若い人にも人気があり、多くのガラス工芸作家も手がけていますが、伝統的な製法で蜻蛉玉を製作している工房は、決して多くないのだそうです。
 そういった工房の1つであり、大阪府知事指定の伝統工芸品「和泉蜻蛉玉」を製作する山月工房(大阪府和泉市)代表で、伝統工芸師の松田有利子さんによると「まず、作り方から違います。(他の工房などでは)材料となるガラス棒を1本、ガスバーナーで熱して溶かし作りますが、私たちの工房では数本のガラス棒を束にして灯油系のバーナーで熱し、サイズ(形・大きさなど)を作り上げます。その上で、ガラスが熱いうちに装飾や色合いの材料を巻きつけるなどして、製作していきます」。

 元々、同工房は松田さんの父親・小溝時春氏(故人)が創業。「このあたり一帯には多くの工房がありました。父も10代の頃から職人として働いていたようです」。その後、小溝氏は独立しますが、中国産などの安い輸入品に押され、他の工房は次々閉鎖。そんななか、小溝氏はその腕前の良さで、辛うじて工房を守り抜きました。
 「ただ、伝統を受け継ぐ人が父ひとりになっていましたので(ご主人である純一氏と協力して)この伝統を残そうと考えました」。和泉で作られてきた蜻蛉玉の歴史などを研究し、8年の歳月をかけて大阪府知事指定の伝統工芸品に。「当時は和泉蜻蛉玉といった名称はなく、このあたりの方たちは単に『玉』と呼んでいました」。
 そこで、和泉国で作られてきた蜻蛉玉「和泉蜻蛉玉」と命名。小溝氏は伝統工芸師に認定されますが、翌年他界。歴史と伝統、そして父・小溝さんの技と遺志を、有利子さんが引き継ぎました。(次ページに続く

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