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特集「アニマルフェスティバル」

2014年2月11日

特集「それいけ アニマル・フェスティバル2」 ポーリー (1998年 ファンタジー映画)

監督 ジョン・ロバーツ
出演 トニー・シャローブ/ジーナ・ローランズ/チーチ・マリン/トリーニ・アルバラード

今までも、これからも、マリー 

 大学の実験動物を収容している地下室の清掃係にロシア人のミーシャ(トニー・シャローン)が採用された。彼はロシアの大学で文学を教えていたが、夢を求めてアメリカへ。今はしがない掃除夫でもとりあえずアメリカでの第一歩を踏み出した。職員が退勤した建物を掃除していたとき、ふと地下の動物部屋でだれかが歌っているのを聞いた。「ぼくのハートは君のもの、今までもこれからも、マリー」その声はさらにだれかに話しかけている「ぼくは君の妖精だろ、マリー。だからぼくのいう通りおやすみ。眠るのだよ。ぼくがついているからね。マリー愛しているよ。また明日遊ぼう」いったいだれだ。ミーシャは音をたてず隅々をのぞき籠の中にいるインコだとわかる。羽の荒れたインコが人間の言葉を喋っているのだ。腰をぬかしかけたマーシャにインコは怒鳴る「でていけ、二度ともどってくるな」でもそれがきっかけでインコとマーシャは仲良しになり、インコは身の上を「話せば長いンだ」マーシャが答える「ロシア人は長い話が好きだよ」▼ポーリーとはトガリオインコのオス。吃音のためなかなか心を開いて喋れない孫のマリーのため、卵から孵ったばかりの小さいポーリーをおじいちゃんが買ってきてくれた。マリーはその日から餌をすりつぶす、ジュースを飲ませる、夜は枕元に、一心同体になってポーリーの面倒を見る。ポーリーもマリーが大好きだ。パパもママもマリーの吃音を直そうとする熱心さがマリーを緊張させる。「コップだ、言ってごらん、コップだ」パパがコップを目の前につきだして繰り返す「コップ」が喉に小石が引っかかったように出てこない。「コップだよ、コップ」イライラするパパにマリーは泣きそうだ。肩に乗ったポーリーが耳元で「コップ」と言ってやる。「コ、コ、コ…プ」マリーは自分で言えた。その日からマリーとポーリーはふたりだけの楽しいおしゃべりをするようになった。最初喜んでいたパパとママだが、いつになってもポーリーとしか話さないマリーに両親は不安になる。パパはポーリーを車にのせて引き離す。泣きじゃくるマリーをポーリーは鳥かごからみていた▼そこからポーリーの旅が始まった。まず手品師に売られた。金に困った手品師がポーリーを質屋にいれ、質屋は言葉をしゃべるめずらしいインコを店頭においていた。町のチンピラが面白がって買うといい、それを阻止した未亡人アイビー(ジーナ・ローランズ)がポーリーを自宅のトレーラーハウスに連れて行った。ポーリーは「マリーが恋しい」とアイビーに訴え、アイビーは願いを叶えてやろうとマリーの家を訪ねるが、一家はロスに引っ越したあとだった。ここから「5000キロ離れているのよ、ポーリー」「でもこの家には車がついているのだろ」ポーリーの言葉に意を決したアイビーは何十年ぶりにトレーラーを動かしロスを目指した。アイビーはすばらしい先生だった。地図を広げ行く先々の知識をポーリーに与えた。途中視力が衰え車の運転は無理だと医師から通告される。「ここから先はあなたがひとりで行くのよ。太陽が沈む方へ飛び続けなさい」でもポーリーは残った。視力を失くしたアイビーのために。「きょうはいい夕焼けのようね」空気の気配を感じるアイビーに「雲の端が茜色に染まってきれいだぜ、アイビー」とポーリーが教える。やがて死が訪れた。アイビーに別れをつげポーリーは西へ飛び立った▼ロスに着いたポーリーはインコの曲芸をみせる大道芸人イグナシオ(チーチ・マリントン)一座のインコに恋してしまい、いっしょに芸をすることにした。大道芸人一座にいるうちチンピラ詐欺師が、喋るインコに目をつけポーリーを拉致した。ポーリーは成り行きでATM詐欺やら宝石泥棒の片棒をかつぐことになるが、ある夜入った屋敷でおいてきぼりにされたポーリーは逮捕(?)。大学の実験室に連れてこられた。大学ではポーリーの喋る言葉がモノマネかそうでないか議論が白熱し、これで学会の話題を独り占めしようとした教授は、ポーリーにマリーにあわせてやるから学者を招いた公開講座で喋るようにもちかける。しかし教授がマリーにあわせる約束を守らないと知ったポーリーは、お門違いの言葉を連発して教授に赤恥をかかせ、地下牢に押し込められたのだ▼一部始終を知ったミーシャは、掃除にかこつけ教授室でマリーの住所を手に入れる。掃除夫の挙動不審で教授はクビをいいわたす。「お前こそひどい男だ、こんなところオレから辞めてやる」とミーシャはポーリーを連れて飛び出し、マリーの家を訪ねるのだ。町外れのその家までくると、小さな女の子が外で遊んでいた。「マリーだ、ぼくだ、ポーリーだよ」ふりかえったその子は走り去った。「人違いだった」がっくりきたポーリーは元気をなくし、橋の欄干に止まってうなだれるだけ。そこへ「ポーリー」澄んだ声がした。ポーリーが話しかけたのは隣の女の子だった。彼女はこれがたぶん、マリーからいつも聞かされていたインコだと見当をつけマリーを呼びに行ったのだ。マリーは17、18歳の美しい少女に成長していた。「ポーリーね、戻ってきたのね」手をのばすマリーに「ちがう、マリーじゃない。マリーとはちがう」恐れて後ずさりするのだ。「マリーよ、大人になったのよ」ポーリーは信じない。逃げようとするポーリーにマリー(トリーニ・アルバラード)は歌い始める「木の歌に耳を傾けて風も歌っている」ポーリーはハッとする。「あなたは美しい花、流れる川、あなたは七色の虹、わたしのハートはあなたのもの、今までも、これからも、マリー」「マリーだ、マリーだ、まちがいなくマリーだ」ざっと十年ものあいだ、ポーリーはマリーを探しつづけていた…地下牢にいれられろくに餌ももらえず、羽を切られても、なつかしいマリーにひとり話しかけていたのですね「眠るのだよ、マリー。ぼくがついている、おやすみ…」よくやったポーリー。お前は最高、なんていいやつだ。そうそうポーリーはマリーを恩人のミーシャに紹介します。ミーシャは本を読む女性が好きなのです。ポーリーが耳打ちする「ミーシャ、マリーは読書が好きだよ」なんのことかわからないマリーは(?)と、肩にポーリーを乗せ「お礼を申し上げます」ミーシャを家に招じ入れました。エンド。