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2014年3月22日

人をつないで、日本を元気に! 農業の新しい息吹、そこに大きな夢と力が

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兵庫県姫路市夢前町宮置
有限会社夢前夢工房・夢街道farm67

有限会社 夢前夢工房 代表・衣笠愛之さん

 「若い人が少なくお年寄りばかり」「苦労が多そう」そんなイメージをもたれがちな農業。でも農業には人を、日本を元気にする大きな力がある。そう教えてくれる活動が、姫路から広がっています。仕掛け人は有限会社「夢前夢工房」代表・衣笠愛之さん。農家の現状を誰よりも知り卓越したビジネスセンスを持つ衣笠さんは、次々と農業に新風を吹き込んでいます。
 「農家に育つと嫌な面も見えてしまう。だから後を継ぐ気になれなかったんです」と衣笠さん。大学卒業後、父親が経営する養鶏場を手伝いながら田んぼを管理していましたが、農薬中毒等をきっかけに、初めて食と農業について真剣に考えたそうです。周囲に無理と言われながらも無農薬農業を開始、94年に専業農家になりました。99年「夢工房」を創設、経営拡大に乗り出しました。

「一人一人に活躍の場がある」 地域の人が集まるきっかけに

 衣笠さんが始めたのは、他の人を巻き込むこと。地元の製粉会社、製麺会社などで結成された「夢そば実行委員会」を設立し、「夢そば」乾麺を開発するなど、農家だけで行うのではなく他業種のプロとタッグを組むことで、地域に還元される名産品を次々と生み出しました。新規就農希望者の研修を受け入れて人を育成、さらに民間会社のノウハウを取り入れ大規模農家で株式会社設立「兵庫大地の会」を設立しました。
 ビジネスだけではありません。小学生対象の体験学習「田んぼの学校」、高齢者対象に「生きがい農園」を開催するなど地域貢献も行っています。
 09~12年まで開催された「ひめじ田宴アート」では、プロジェクトを結成し、地域を巻き込み改修工事の間も市民や観光客が楽しめるようにと、古代米で田んぼに絵を描くイベントを開催し、観光と農業を結び付けました。
 すべての企画に共通するのは、地域の人が自然に集まるきっかけや場所になるということ。
 「技術や仕事を持つ様々な人、そしてお子さんやお年寄りも、それぞれ活躍の場があるんです。一人でやろうとするのではなく一緒に考える。収益をあげ、継続できるように。そんな風に続けてきて仲間が増えました」と衣笠さん。

農家の若い世代を応援 農産物直売所「夢街道farm67」

 そして今、農業を元気にしたいと考える若い世代が、衣笠さんの周りに集まっています。昨年誕生した農産物直売所「夢街道farm67」。
 「新鮮で安全、おいしい野菜を売るだけではなく、若い世代の農業への取り組みを広めたりしています。「若い農家が直接お客様と接することで営業力や販売力も育っていきます」。farm67オリジナルスイーツ、元気屋台やイベント企画など、多彩なアイディアを聞いてるだけで、若い世代のエネルギーが伝わってきます。
 「まずは若い世代が農業で食べていけるように、そして誰もが真剣に“食”に取り組む社会にしなければ…。若い世代に私のノウハウを引き継ぎ、一緒に日本の農業を変えていきたいですね」衣笠さんは笑顔で語りました。「夢は叶えるもの。まだまだ、やることはたくさんあります」。

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